オーストラリアワイン 日本市場の動向

EPA効果でバルクワインが5倍増

市場の関心がいよいよオーストラリアに向き始めた

 

初めて100万ケースを超えた2009年をピークに、それ以降は100 万ケースの壁を前にして行きつ戻りつを繰り返していたオーストラリアワイン市場が、今年はちょっと様相を異にして活気づいている。

直近10 月までのオーストラリアワインの輸入量をみると、2リットル以下の容器入りは65 万2000 ケースで4.9%増、BIB 等が含まれる2 リットル超〜 150 リットルまでの容器入りが約10 万800 ケースで15.6%増加している。特に、目立っているのが150 リットル超の容器に入ったバルクワインで、375 万リットル弱。9 リットル換算すると実に41万6000 ケース強となり、前年同期比5.2 倍に膨れている。後述するように、この多くは国産ワインの原料用というよりも、日本でリボトルされ主に量販店のPB商品として売られている製品用かと思われる。残る2 か月の輸入量がどうなるか? 予測は難しいが、仮に前年並みの輸入量だとしても年間通してのBIB を含む瓶詰めオーストラリアワインの輸入量が90 万ケースまで回復するのはほぼ確実。そこにさらに、リボトル製品のオーストラリアワイン数10 万ケース分がオンされると、総市場規模は優に100 万ケースを突破するものとみられる。

ワインの国別輸入量でみると、今年は快進撃を続けるチリがついにフランスを抜き、史上初めて1 位の座につくことはほぼ確実で、上位国の順位にも大きな変動が出そうだが、チリ、フランス、イタリア、スペイン、米国の上位5 か国は市場で圧倒的な存在感を見せている。オーストラリアワインはすぐその下の6 位につけているのだが、昨年までの輸入量でみる限り、5 位米国とは倍近い開きがあった。しかし今年はその差が縮まり、オーストラリアワイン全体としての市場における露出度が大きく改善されることになるだろう。(M. Yoshino)

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画像:バロッサ・ヴァレーの葡萄畑

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