ドメーヌ・フェヴレがシャンボール・ミュジニのグランクリュ・ミュジニ10a を買収

ドメーヌ・フェヴレがシャンボール・ミュジニのグランクリュ・ミュジニ10a を買収した。これは、2014 年に亡くなったジャン・デュフルール氏の14 人の相続人との間で交渉が成立したもので、ドメーヌ・フェヴレは今後、既に所有している3a と併せて年間500 本程度のグランクリュ・ミュジニを生産することになる。

また、ミュジニの買収と同時にデュフルール・エ・フィスからAOC ニュイ・サンジョルジュの複数の区画とAOC ニュイ・サンジョルジュ・プルミエクリュ・オ・ヴィニュロンド、併せて約1ha を取得した。デュフルール・エ・フィスの相続人の中に今回のグランクリュ・ミュジニの売却に反対する意見もあったが、畑を地元の栽培家に託すことを条件に合意が成り立ったという。

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グランクリュ・ミュジニはブルゴーニュで最も耽美なワインを生み出す畑と言われ、ブルゴーニュの栽培家が金に糸目をつけずに手に入れたいと願う畑だ。畑の面積は計10.77ha(赤10.11 ha、白0.66 ha)。約三分の二をヴォゲ伯爵家が所有している。現在耕作しているのはクリチャン・コンフュロン、ドメーヌ・ド・ラヴージュレ、ジョゼフ・ドゥルーアン、ルイ・ジャド、ジャック・プリウールなど賃貸契約栽培家も含めて8 軒程度。

 

ドメーヌ・フェヴレは2004 年に7 代目のエルワン・フェヴレ氏が経営を受け継いだ後、ベルナール・エルヴェ専務の主導でドメーヌの拡大路線を着々と推し進めている。特に取得が難しいグランクリュ、プルミエクリュの取得に焦点を当てているのが特徴で、2007 年にモンテリーのドメーヌ・アニック・パランを買収し、ポマール・プルミエクリュ・リュジアン、ヴォルネ・プルミエクリュ・フルミエなど2ha を入手したのに続いて、2008 年にピュリニー・モンラッシェのドメーヌ・モノを買収し、グランクリュ・バタール・モンラッシェ、グランクリュ・ビヤンヴニュ・バタール・モンラッシェ、ピュリニー・プルミエクリュ・フォラティエール、ピュリニー・プルミエクリュ・レ・ルフェール、ピュリニー・プルミエクリュ・ラ・ガレンヌなど5ha 手に入れた。

 

最近では2013 年にジュヴレ・シャンベルタンのドメーヌ・デュポン・ティスランドを買収し、グランクリュ・マジ・シャンベルタン(36a)、グランクリュ・シャルム・シャンベルタン(81a)、グランクリュ・コルトン・ロニェ(33a)、そしてジュヴレ・プルミエクリュ・カズティエ(2.11ha)、ジュヴレ・プルミエクリュ・ラヴォー・サンジャック(99a)、ジュヴレ・プルミエクリュ・プティット・シャペル(17a)を含む合計20.4ha を手に入れた。

 

さらに、2014 年にはシャブリのドメーヌ・ビヨ・シモンを買収しグランクリュ(ヴォデジール、レ・クロ、レ・プルーズ、レ・ブランショ)、プルミエクリュ(ヴァイヨン、モンテ・ド・トネール、モンドミリュ、フルショーム)などを含む20ha を手に入れた。今回の買収はこれに次ぐもの。ミュジニはとりわけ取得が難しいグランクリュの一つだが、ベルナール・エルヴェ氏の巧みな買収交渉が今回も功を奏した。(T. Matsuura)

画像:フェヴレのベルナール・エルヴェとエルワン・フェヴレ

(関連インタビュー記事を次号2月号に掲載予定)

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