第2回「日本ワインMATSURI祭」にて①

6月3日から5日まで、日本ワイナリー協会主催で開催された第2回「日本ワインMATSURI祭」には、全国18の道府県から51ワイナリーが参加して、多くのファンが駆けつけた。入り口のすぐ側には、地震の影響を引き続き受けている熊本と大分の応援ブースももうけられた。

昨年の第1回は32社が参加したが、今回は51社と増え、道府県ごとに机が設置されたためブースの数は58に及んだ。昨年は、予想以上の来客でワインがなくなる事態が発生したと聞いているが、今年は多めに準備して5,000本のワインが空いた。

 

Happyになるようにと揃いの「はっぴ」を羽織ってテープカット

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日本ワイナリー協会の理事長・横山清(メルシャン代表取締役社長・CEO)らも挨拶をした。日本ワインへの注目が集まる中、同協会ではホームページもオープンしており「いずれ英文化して海外にもアピールしたい」という。協会では、毎年新しく設立されるワイナリーがあるため新規参入組への勉強会を開催しており、今後も日本ワインのマーケット拡大と品質向上への支援をしていく。

「日本産のワイン用葡萄に限りがあるのではないか」という質問に対しては、「今は各社での努力により少しずつ広げているが、今後は組織的に考えたい」という意向も示した。

行われたのは江東区立豊洲公園で、東京オリンピックまでは引き続きこの場所での開催を予定している。

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日本ワイナリー協会の顧問を務める石井もと子からは、できたてのワイナリーで今年初参加となった長野の「ノーザンアルプスヴィンヤード」、新潟の「ル・サンク・ワイナリー」、そしてまだ余震が続く熊本から駆けつけた「熊本ワイン」がされた。

 

「熊本ワイン」では、醸造所内では瓶詰めされたワインが1,000本単位で割れたり、醸造用タンクが台座からはずれて配管が取れてしまったりなどの被害が出たという。ただ、フラッグシップである「菊花」の畑は、特に地震による直接的な影響がないのが不幸中の幸いだ。

ただし、今でも余震が引き続いて起こっているため、観光客が激減していること、加えて県内でも「ワインを飲む雰囲気ではない」ことが大きな打撃となっている。

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九州のワイナリーを2015年1月にいくつか訪問した時のことを思い出す。どのワイナリーでも「地元の人々とのつながりが深く、観光客も含めた地元消費がほとんどだ」と言っていた。ところが、今はそのどちらの消費も落ち込んでいる。県外、九州以外への出荷を積極的にしていかなければ、厳しい状況にが続くかもしれない。

ちょうど「日本ワインMATSURI祭」開催の前日6月2日木曜日の夜に、ようやく熊本城のライトアップが再開されたところだった。「皆、喜んでいます。やっと少し気持ちも明るくできるかと」と、社長の玉利博之は少し顔をほころばせた。早く余震もやみ日常生活を取り戻されることを願いたい。(Y. Nagoshi)

<熊本と大分のワイナリーのオンラインショップ>

熊本ワイン/熊本

久住ワイナリー/大分(標高の高い高原にある小さなワイナリーで、消費のほとんどが観光客によるもの。現在ほとんど訪問客がないと聞く)

安心院葡萄酒工房/大分(由布院に近い場所で、ここも訪問客が激減している)

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