- 2017-6-27
- Wines, スペイン Spain
「こんなカバがほしかった」、「待ち望んでいたものがやっと現れた」。
6月27日火曜日。本日、発売に漕ぎつけたカバ・コドーニュの新作『バルセロナ1872』を手にした量販店バイヤーの感想である。
新商品『コドーニュ バルセロナ1872』は、誰もが一目見ただけでバルセロナを連想し、晴れやかな気持ちになるパッケージ・デザインだ。キャップシールはバルセロナの建造物を象徴するモザイク・タイルをモチーフにしており、メインラベルにはジョセップ・プッチ建築のラベントス家住居が描かれている。この建物は今でもコドーニュ・ワイナリーの敷地の中にある。プッチはガウディと同時代を生きたカタルーニャ・モデルニスモを代表する建築家のひとりだ。
カバの主産地ペネデスはバルセロナ市内から車でおよそ30分にあり、そこには広大なブドウ畑が広がっている。そしてコドーニュをはじめとする多くの醸造所はペネデスに大きな地下蔵(カバ)をもち、そこでボトル発酵と熟成をしている。とりわけコドーニュの地下蔵は大きくて、一直線に伸ばせばバルセロナの市街地まで届く長さだという。
じつのところカバはバルセロナの酒である。ところが多くの人々がバルセロナに抱くイメージの中に、およそカバはない。バルセロナと言えばサグラダ・ファミリア教会、グエル公園、港から続くランブラス通り、カンプノウのスタジアム、そして地中海料理と続き、人のイメージの中でカバとバルセロナのつながりはとても希薄だ。しかしバルセロナ近郊ペネデスはカバの主産地で、バルセロナはカバの一大消費地だ。そのことをこのコドーニュの新作は“全身”で訴えているようにみえる。
メルシャンとコドーニュは、日本人が家で楽しめるカバ、日本の食卓に適したカバ、ホームパーティに持っていきやすいカバを創ろうと決めた。ラベル・デザインはカタルーニャ人に依頼し、日本人がバルセロナに抱いているイメージをたくさん伝えた。こうして生まれたのが『コドーニュ バルセロナ1872』である。「1872」はコドーニュ一族のホセ・ラベントスがシャンパーニュで学んだ技術と醸造機器をペネデスに持ち帰り、ペネデス在来種を使って初めてカバ製造に成功した年である。
コドーニュ・バルセロナ1872 DOカバ
6月27日(火)全国の量販店で一斉発売。
オープン価格(店頭価格は1,480円~1,680円を想定している)
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