ビール類は10月に、14年ぶりとなるビール大手の一斉値上げが行われ、総市場への影響が懸念されている。
中期的には2020~2026年の間に3度に分けて行われる酒税改定を見据えた戦略が進行。
2023年は発泡酒と新ジャンルの税率一本化で大きな変化となりそうだ。
ビール、発泡酒、新ジャンル、それぞれで生き残りと拡大に向けた取り組みが進められている。
取材・文 北山雅哉
2022年ビール類市場動向
主力ビール強化を中心に総力戦値上げ乗り越え、実需は堅調か
2022年のビール類市場は、刻々変わるコロナ禍の状況に適宜対応しつつ、2026年にカテゴリー一本化となるビール類税制改正を見据えた、ビールを中心とした拡大戦略を進めた年といえそうだ。
■ビール重点にスタートダッシュ
ビール類の今年の動きを振り返ると、ビールに関した大きな動きが目立った年といえそうだ。各社とも主力中の主力といえるビールのブランド強化に取り組んできた。
とくに年初から注目を集めたのがアサヒビール「スーパードライ」のフルリニューアル。1987年の発売以来、36年目にして初のリニューアルでは、中味・パッケージ・コミュニケーションを全面的に変えた。刷新の理由を塩澤賢一社長は、「スーパードライの“辛口”が一部で正しく理解されていない。王道感あるデザインもやや古いイメージを持たれているところがある」と刷新理由を説明し、“勇気と自信をもって”行ったフルリニューアルは消費者から好感を持って受け入れられた。
続きは、WANDS 12月号
【特集】オーストラリアワインの魅力
【特集】ビール類 2022年の振り返りと展望
をご覧ください。
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