クリュッグ グランド・キュヴェ 170エディションが奏るシンフォニーに没入する方法

プレステージシャンパーニュメゾン クリュッグは、前世代から音楽との親和性について語っていた。そしてここ数年ミュージックペアリングを実際に楽しめる方法を提案し、大きな共感を得ている。今年はクリュッグ グランド・キュヴェ 新エディション「170エディション」の発売を記念して、六本木ヒルズ 大屋根プラザにて没入型サウンド体験ポップアップイベント「KRUG STUDIO」を6月後半に開催した。

 

クリュッグ グランド・キュヴェ 新エディション「170エディション」は、ベースワインが2014年。この年は、暑く乾燥した日が続いたかと思えば、冷涼で雨天が続くといった不安定な天候だった。この収穫を彼らは「楽譜」と呼ぶ。指揮者である最高醸造責任者は、このような多様な個性を引き立たせるために様々なワインをブレンドする。リザーブワインは、過去11年分を使用し最も古いヴィンテージは1998年。合計で12の異なるヴィンテージの195のキュヴェが「170エディション」を構成している。

KRUG STUDIOのナレーションが面白い表現をした。ブレンドされたワインは「オーディションで選び抜かれた演奏家」であると言う。これは、さもありなん。しかし、セラーの中で行われる瓶内熟成の7年間を「7年間のリハーサル」と喩えた。

7年間もリハーサルを重ね、ようやく今春デビューし舞台で本番の披露をできたのだ。つまり、指揮者はあらかじめ7年間のリハーサルに耐えられるメンバーを決定しなければならない。一度メンバーを選んだら、一人も脱落者を出してはならないのだ。メンバーそれぞれが、互いの個性を理解し合い協力し補完し合いながら美しいシンフォニーを奏でられるように、延々とリハーサルを重ねる。7年間のリハーサルなどゴメンだ、早くデビューしたい!という者はクリュッグのメンバーにはなれない。

しかし、7年間のリハーサルを経たメンバーによる「170エディション」のシンフォニーは、躍動感にあふれ、エネルギッシュで、生き生きとし煌めきさえ感じさせるものだった。このまま巡回公演を数年間続けてもまだ若々しく、ダイナミックな演奏を披露してくれるに違いなく、とても長期熟成型のキュヴェだと確信できる。

 

イベントは終了してしまったが、悔やむことはない。クリュッグ グランド・キュヴェ 新エディション「170エディション」発売を記念し、自宅でもミュージックペアリングを愉しめる「クリュッグエコー限定ギフトボックス」が数量限定で販売開始された。TERRADA WINE オンラインストアおよび一部百貨店にて。

クリュッグのアイコンカラーであるダークチェリー色に楽譜模様をあしらった遊び心あふれるボックスには、QRコードが印刷されており、読み取ると自宅でもクリュッグ グランド・キュヴェ 170 エディション誕生の物語を紐解きながら、ミュージックペアリングを体験できる。

(Y. Nagoshi)

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