スペイン カスティーリャ・ラ・マンチャ DOバルデペーニャスの2018年収穫情報

カスティーリャ・ラ・マンチャ州のDOバルデペーニャスから2018年の収穫情報が届いた。2018年の収穫量は9,680万kgで前年比4.2%増加したという。収穫期は穏やかな天候に恵まれ大きな問題もなく収穫作業が行われた。

 

DOバルデペーニャスはカスティーリャ・ラ・マンチャの南部に位置しており、ブドウ畑面積はおよそ22,000haになる。約2,500軒のブドウ栽培農家が、健全果を収穫しワインも高品質が予想されるという。

 

DOに認可されている白ブドウ品種はムスカテル・デ・グラノ・メヌド、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、マカベオ、ベルデホ、アイレンで、総収穫量は3,840万kgになった。またDO認可黒ブドウ品種はテンプラニーリョ、プティ・ヴェルド、ガルナッチャ、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーで、これらがあわせて5,830万kg。これは2017年比4.2%増である。

 

DOバルデペーニャスの単位当たり収穫量は、白品種が6,000kg/ha、赤品種が7,500kg/haを上限とすると決められている。バルクワインやビノ・デ・メサ(テーブルワイン)などDOワイン以外の用途のブドウはこの制限を超えて収穫することができる。2018年はビノ・デ・メサの収穫量が増大することになるだろう。

DOバルデペーニャスのヘスス・マルティン会長は、

「DOバルデペーニャスのワインは100か国以上に輸出されている。バルデペーニャスはスペイン国内の小売市場で販売されるDOワインのなかで第2位の位置を占めている。今年は隣接する地域とともに大きな成功をおさめることができるだろう」と、語った。

 

2018年のブドウ生育期間の気象は全般的に穏やかで夏は暑すぎず、春の雨も適度に降った。収穫は9月上旬に始まったが、これは平年より7日遅かった。ゆっくりと熟したブドウはこの地域の特徴をしっかり表現している。

 

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