「ペリエ ジュエ ベル エポック エディション オータム 2005」10月19日より日本先行発売

ペリエ ジュエは、今春「ペリエ ジュエ ベル エポック エディション プルミエール 2007」という、季節限定で春バージョンのベル エポック ロゼを発売した。今回は、その対となる秋バージョンのロゼが披露された。7代目最高醸造責任者のエルヴェ・デシャンが「日本の桜からインスパイアされて創った」春に対し、「移ろいゆく秋の美を表現した」とする秋のロゼについて、詳細を聞いた。

 

春と秋のインスピレーション

belleepoque フランスでは、日本のように春には花見を、秋には紅葉狩りを、といった風習はないようだ。しかし、同様に美しい四季のあるフランスでは、自然の中を散歩しながら季節の変化を感じとっているという。エルヴェ・デシャンにとっての春と秋の印象を尋ねた。

「春は、色が爆発する季節。暖かくなり始め、生命がみなぎる。それに対して、秋はどんどん変化していく季節だと感じている」。

日本では、大阪城で花見をする多くの人々を見た。桜のもとで宴をする家族を見て「花の香りを楽しんでいるように見えた」。

紅葉の時期に京都へ行ったことがあり、秋の夕暮れにも感銘を受けた。「花見とは違い、景色全体を愛でているようだった」。そして、季節限定の和菓子が並べられているのを見て祖父母が春には春の、秋には秋の菓子を作ってくれていたことを思い出したという。それぞれの印象が相まって、ベル エポックのロゼに反映されたようだ。

エディション プルミエール 2007」は、とても淡い色合いで、ソメイヨシノの花びらを思い起こさせるものだった。香りも味わいもフローラルでエレガントで、ベル エポックらしい、しなるような芯の強さがあった。

そして、今回の「エディション オータム 2005」は、まさに秋の夕暮れ色で、香りから豊かさや厚みが感じられた。

「フローラルな要素は基本的に存在するが、イチゴというよりは、ザクロや柿、砂糖漬けの果実、そしてカカオのような要素もある」。

味わいもよりリッチで、ふくよかさをも感じ取れ、春バージョンと対極にある姿だ。

 

春と秋の比較

2007年の春版の場合には、シャルドネ90%にピノ・ノワールだから、ほぼブラン・ド・ブランに近く、ほんのりとピノ・ノワールのタッチを加えた程度だった。

2005年の秋版は、ピノ・ノワール50%、シャルドネ45%、ピノ・ムニエ5%と、通常のベル エポック ロゼと同じく黒葡萄の割合が高い。ここでのピノ・ムニエはベースワインとして使われており「ピノ・ノワールより早く熟成するので、シャルドネとピノ・ノワールを繋ぐ橋渡し役」となるが、春版は、「冬から春へと季節が変わる様子を、シャルドネとピノ・ノワールのコントラストで表現した」ので、ピノ・ムニエは必要なかったのだ。(Y. Nagoshi)

つづき(秋らしさを演出するための赤ワインやドザージュについて、今後について)は、ウォンズ11月号(11月5日発売予定)をご覧下さい。WANDSの購読はこちらから

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