ランブルスコの改革者、クリスチャン・ベッレイの「カンティーナ・デッラ・ヴォルタ」

<カンティーナ・デッラ・ヴォルタ>

1998年に、父を亡くしてしまった。それまで3代目として、改革者として活躍してきた父と共に造ってきた「フランチェスコ・ベッレイ」というブランド名は、その後売却することになった。

しかし、2000年から新プロジェクトを開始した。父の遺志を受け継いだ、高品質のランブルスコを造るため、友人たちとのジョイント・ヴェンチャーを立ち上げ、2009年から「カンティーナ・デッラ・ヴォルタ」を始動した。

ベッレイ父子からの影響を受け、現在、瓶内二次発酵によるランブルスコを造っているのは、大手1社を含め6社になったという。ラベルには、2000年より ”Method Classico” 表示している。

「ランブルスコ・ディ・モデナ」でもよいが、見つけられれば一度「トレンタセイ」を試してみてほしい。

Voltabottles

リモッソ ランブルスコ・ディ・ソルバーラ 2013 ランブルスコ・ディ・ソルバーラ100%。伝統的なアンチェストラーレ法によるもの。リモッソ=再発酵。12度で瓶内で8か月。RS 0g/l。ノンフィルターで11.5%abvと低めのため、にごり酒的な感覚。野いちごのようなチャーミングな香りで、ドライで塩っぽさも感じられ、フレッシュで軽快。

ランブルスコ・ディ・モデナ 2009 ランブルスコ・ディ・ソルバーラ100%。スタンダードなキュヴェ。RS 6g/l。暑い年のため、例年より色が濃い。カシスリキュールやチェリーの香り。ほんのり甘く、ふわりとした食感。ほのかな収れん性が心地よい。

トレンタセイ ランブルスコ・ディ・モデナ 2010 ランブルスコ・ディ・ソルバーラ100%。良い年のみ生産。1.8haの単一畑の、樹齢45年以上の葡萄のみ。すべて手摘み。最大12,000本生産。銘柄名は瓶内熟成最低「36」か月から。RS4g/l。大変魅力的な華やかな香りで、赤い果実の砂糖漬け、赤い花などが広がる。バランスよく、なめらかな食感で、酸も適度。すばらしい出来!

ラ・プリヴァ・ヴォルタ ゼロ・ドザッジョ 2010 ランブルスコ・ディ・ソルバーラ100%。エノテカ・ピンキオーリの特注品であるロゼの、キュヴェ違いで、375mlと1500mlのみ(ランブルスコは750ml瓶でなければならないため、これは『ランブルスコ』ではない)。瓶内熟成52か月。RS 2g/l。ダイレクトプレス52分(ロゼは12時間マセレーション)。よく熟した桃や洋梨のアロマが華やか。ふっくらとしているが酸が豊かで、後味はドライ。

イル・マッターリオ ブリュット メトド・クラシコNV 標高600〜800mの隔離された森の中で、12haの畑を拓いた。シャンパーニュの3品種のために、89年に36haの森を買い取ってのことだ。92年より、ワインに仕立て始めた。ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%。RS 5〜6g/l。6気圧。最低24か月瓶内熟成。熟した果実の香りが立ちのぼり、味わいはなめらかで重さはなく、やさしい。アプローチしやすいバランス感覚。

(Y. Nagoshi)

1

2

関連記事

ページ上部へ戻る