フランチャコルタの先達「ベルルッキ」 パオロ・ズィリアーニ

昨年、「ベルルッキ」の会長を務めるフランコ・ズィリアーニが来日した。今年はその次男であり代表取締役のパオロが日本を訪れた。規模が大きいだけに、慎重に日本の輸入元を探しているところだ。

paolo61 ベルルッキの看板のひとつである「’61」は、2011年に50周年を祝ってリリースし始めたシリーズだ。フランチャコルタの中で、イタリア国内のレストランやバーで現在最も多く販売されている銘柄だという。ちなみに小売系では、やはりベルルッキの「インペリアーレ」がトップのようだ。

「ちょうど、イタリアのデザイン界でも改革が起きた年」だという1961年に、最初のフランチャコルタがベルルッキによって造られた。この地域でスパークリングワインが主流になるにはそれから20年ほどの歳月を要するが、ベルルッキはスパークリングワイン造りを継続した。

パオロたちは、父フランコが80歳を迎える2011年6月25日に、サプライズ・パーティーを計画することにした。フランチャコルタの生産者120名に声を掛けての盛大な会となり、シャルドネ100%の「キュヴェ・フランコ・ズィリアーニ2007」を誕生日プレゼントとして贈ったという。

この時に、改めて「フランチャコルタの父」として皆に認めてもらったことで、喜びは何倍にも増したようだ。

paolo2Palazzo Lana Extréme 2007 プレステージ・キュヴェで、他にサテンとブリュットがある。これはピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールで2006年が初ヴィンテージ。パラッツォ・ラナ自体は15年前から計画したプロジェクトで、2004年が初ヴィンテージ。それぞれ5000〜6000本のみ。「父には内緒で、私たちの代で考えたイノベーション」。搾汁率35%。一部は6か月間樽熟成。瓶内熟成最低72か月。TA7.5g/l。まろやかなので残糖2g/lとは気がつかない。一滴のエキスを垂らしたような凝縮感がある。厚みがありながら、キリッとしたフレッシュな酸もある。

ラベルが古風で今どきのデザインではない、という声に対して「ひけらかさない、というのも私たちのコンセプトだから」という答えが返ってきた。(Y. Nagoshi)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る