2019年のビール市場の展望 ジャーナリスト 永井隆

2019年のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)市場はどうなるのか。今年は10月に消費増税が予定され、20年10月から26年10月にかけて3層ある税額が段階的に統一されていく(ビールが下がり、第3のビールは上がる)酒税改革が控える。元号が変わり、ラグビーワールドカップが実施される19年を、ビール類各社はどう戦うのか。

 

2018年の振り返り

まず2018年を整理してみよう。2018年のビール類の課税出荷数量は前年比2.5%減の3億9390万7000箱(1箱は大瓶20本=12.66リットル)。14年連続で減少し現行の統計を取り始めた1992年以降で過去最低となった。業務用の値上げや台風などの天候不順が影響した。

4億箱の大台を割り込んだのは、販売量ベースで記録が残る1986年の3億8865万箱(オリオンビールは含まず)以来だ。同じくキロリットルで見ても、18年の出荷量は498万6859キロリットルとなり500万キロリットルを割った。こちらも、同じく86年の497万0028キロリットル以来の大台割れである。

消費動向の二極化

2019年のビール類市場

続きはWANDS2019年2月号をご覧ください。
2月号は「ビール、WANDS400号のあゆみ、ジョージアワイン」特集です。
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