ヴィレッジ・セラーズが20年かけて検証 コルク&スクリューキャップの熟成比較

試飲に供されたワインは、5生産者各3アイテム。写真の現行ヴィンテージ(スクリューキャップ)と、約20年熟成のスクリューキャップ&コルク。左から「グロセットポーリシュヒル・リースリング2022」と同2000年。「ルーウィン・エステートアートシリーズ・シャルドネ2019」と同2003年。「ダーレンベルグダリーズ・オリジナル・シラーズ・グルナッシュ2021」と同2002年。「エルダトンコマンド・シングル・ヴィンヤード・シラーズ2018」と同2002年。「マウント・ランギ・ギランランギ・シラーズ2019」と同2003年(このサンプルのみ現地から直送)。

悪質なコルクがオーストラリアへ大量に輸出された約20年前、
スクリューキャップへ移行する生産者が続出した。
当時は偏見も多かったが、今では違和感がなくなった。
ヴィレッジ・セラーズは銘柄と収穫年が同一のコルクとスクリューキャップのワインを、
富山の自社定温倉庫で約20年保管し、熟成を検証する試飲セミナーを開催した。

取材・文 名越康子

 

「20年前に生産者からスクリューキャップへ変更すると告げられた。科学的根拠に基づいての決断だと説明を受けた。しかしワインは感覚的な側面もあるので、当時のコルクとスクリューキャップを両方とも保管しておいた。どのように熟成に差異が生まれるのかを検証する20年かけてのプロジェクトだ」と、ヴィレッジ・セラーズの代表取締役、リチャード・B・コーエン氏が説明した。当日、講師役の森覚氏はあらかじめすべてのワイン試飲し、ボトル差などをチェックして行われた。開栓はサービスの約2時間前。確認後はアルゴンガスを注入。セミナーの進行に合わせグラスに注いだ。現行のワインはすべてスクリュー。

続きは、WANDS 11-12月号
【特集】日本ワインの現在 産地と品種の適正とは?
【特集】個性際立つ5大産地 ウイスキーワールド2023
【特集】オーストラリアワイン現地情報&日本の市場動向
【BUYER’S GUIDE】 クリュ・デュ・ボージョレ
をご覧ください。
ウォンズのご購読・ご購入はこちらから

WANDSメルマガ登録

関連記事

ページ上部へ戻る