- 2016-9-16
- Wines, ニュージーランド New Zealand
クラウディ・ベイは、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランの顔のひとつだ。しかし近年、ピノ・ノワールに取り組み始め、マールボロだけでなくセントラル・オタゴでも造り始めた。その披露がてら、栽培責任者のジム・ホワイトが行ったのは、「ピノ・サロン」と題した各国各地のピノ・ノワールとのブラインド・テイスティングだった。その意義と、別途インタビューした内容を記す。
<ピノ・サロン>
クラウディ・ベイを含め、合計11銘柄を2つのフライトに分けて試飲した。
「私たちのピノ・ノワールとの相違点を考えながら試飲してほしい」というのが、ジム・ホワイトの狙いだった。
マールボロのフライトでは、シャンボール・ミュジニイも登場した。「マールボロの特徴は、酸とタンニンのテンションが拮抗していること。そして、ヴォルネイやシャンボール・ミュジニイのような赤い果実とフローラルさがある」と考えているからだ。ボージョレのフルーリーもあったのは「クリュ・ボージョレは若いうちはとてもフローラルで酸のフレッシュさもある。マールボロで求めていく方向性に近い」からだった。
セントラル・オタゴの「テ・ワヒ」は、エレガントな酸に加えて、パワーやタンニンが優れている。だから、比較のために力強いストラクチャー、骨格のあるジュヴレ・シャンベルタンも選ばれていた。また、「セントラル・オタゴでは大きなワインを造りやすいが、そうではなくバランスのよいアロマティックなワインを目指している。ネッビオーロも抽出しやすい品種だが、これはしていないから」と、ガヤのバルバレスコも入っていた。(Y. Nagoshi)
つづき<テ・ワヒ2014> <ソーヴィニヨン>につきましては、ウォンズ9月号をご覧下さい。ウォンズのご購入・ご購読はこちらから
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