- 2026-2-9
- NEWS, Wine, 南アフリカ South Africa

写真:在日南アフリカ大使館のアナリーズ・シュローダー臨時代理大使(中央)、WOSAアジアマーケットマネージャーのマーカス・フォード氏(右)、WOSA Japanプロジェクト・マネージャーの高橋佳子氏(左)。
南アフリカワイン協会(WOSA)は2月2日、南アフリカ大使公邸で新ブランドコンセプト「There’s Sunshine Inside」を発表した。ケープタウンで同国初のワインが醸された1659年2月2日から367年目にあたるこの日、在日南アフリカ大使館のアナリーズ・シュローダー臨時代理大使をはじめ業界関係者が一堂に会した。
「There’s Sunshine Inside」は世界共通の新コンセプトで、2025年9月、南アフリカで開催された国際見本市「ケープワイン」で初披露され、日本では2026年1月より正式に展開が始まった。ワインの味や品質の先にある、南アフリカの人々の精神や温かさ、ポジティブな姿勢を伝えるブランドメッセージだ。旧世界の伝統と新世界の太陽、サステナビリティ、多様性を柱に据え、地域ごとの物語を発信していく。WOSA Japanプロジェクト・マネージャーの高橋佳子氏は「南アフリカワインは、その造り手たちと同じように活気に満ち、個性豊かでポジティブ。どんな困難にも前向きに立ち向かう不屈の精神を持っている」と語った。
「必ず飲みたいワイン」へ、プレミアム路線の背景
この日、WOSAアジアマーケットマネージャーのマーカス・フォード氏は、日本市場の戦略について語った。南アフリカワインには15%の輸入関税が課されており、エントリーレベルでの価格競争は難しい。「関税の壁がある以上、プレミアムセグメントへの注力は必然だった」という。フォード氏は「南アフリカのワインは年々進化を続けており、世界最高水準に匹敵すると確信している」とも語り、品質への自負をのぞかせた。高橋氏も「私たちが目指す成長とは、輸入量や販売量だけではなく、価値と評価を伴うもの」と強調。「お買い得ワイン」から「必ず飲みたいワイン」への転換を鮮明にした。


南アフリカはサステナビリティの分野でも先進的だ。ブドウ畑の95%がサステナビリティ認証を取得済みで、独自オーナーブランド数は107以上にのぼる。近年は女性や黒人醸造家が率いるワイナリーの台頭も著しい。シュローダー臨時代理大使はステレンボッシュ大学と山梨大学によるワイン栽培・醸造分野の学生交流プログラムにも触れ、日本との結びつきの深まりを示した。1999年のWOSA設立から27年、産地の多様性と実績が新コンセプトを支えている。
会場では12社の輸入元が協力し、キャップ・クラシック、シュナン・ブラン、誕生100周年を迎えたピノタージュなど多彩なラインナップを披露。南アフリカの料理も振る舞われ、参加者は食とワインの両面から南アフリカの今を体感した。
(N. Miyata)
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