『クエルボ』世界チャンピオン江刺幸治氏のオリジナルテキーラ

“ドン・コウジ”こと江刺幸治氏は、昨年11月にメキシコで行われたテキーラ『クエルボ』カクテル世界大会のチャンピオン。

優勝の副賞として、自らブレンドしたオリジナルテキーラが贈呈されるとあって、心待ちにしているファンも多かった。

そのオリジナルテキーラが日本に到着した。750mlボトルで、672本。

10月17日には、江刺氏が経営するBarの2号店「Spirits Bar Sunface Shinjuku」がオープンしたこともあり、お披露目会が行われた。

「バーテンダーとしてカクテルベースに使えるテキーラにしたかった」という江刺氏。今年2月にメキシコへ赴き、畑を歩き、現地のヒマドールやマスターブレンダーと語り合いながら、オリジナルテキーラのレシピを完成させた。

「一般的なテキーラの原料となるアガベの糖度は20%前後だが、今回は30.8%と高く、非常に完熟した良質なアガベを使用。自ら畑で収穫したアガベをトラックでラ・ロヘーニャ蒸溜所に運び、レンガ窯でゆっくりとムラなく蒸し上げてから、発酵させ、蒸溜を行った」

「最終工程のブレンドでは、樽熟成していないシルバーを85%、オーク樽で短期熟成させたレポサドを10%、小さなオーク樽で長期熟成させたアネホを5%の割合で配合した。これが7対2対1となるとバランスが崩壊してしまう。ブレンダーの仕事は、バーテンダーよりもシビアな仕事だと改めて実感できた」と振り返った。

完成したブレンドテキーラは若い(Young)を指すスペイン語の「ホーベン」(Joven)となる。日本に輸入されるテキーラにはほとんどないタイプだが、「良質なアガベを使っているので、アガベ自体の甘みがあり、余韻が長い。シルバーの青臭さは持ちつつ、レポサド、アネホから来る樽香が少し感じられ、カクテルベースとして使いやすい」と感想を述べた。

シグネチャーカクテルの大葉と柚子を使ったマルガリータ

当日はオリジナルテキーラを使ったシグネチャーカクテルを披露。テキーラ45ml、フレッシュレモンジュース15ml、大葉1枚、柚子マーマレード2tsp、特殊な炭酸氷を入れてブレンダーにかけ、大ぶりのカットグラスに注ぎ、最後に大葉を飾って出来上がり。

カクテル名は「ジャパニーズ・スパークリング・フローズン・マルガリータ」。薬味にも使われる大葉と柚子を使用しているからだろうか、清涼感とともにコクがあり、日本人にはどこか懐かしい味わい。心身ともに癒されるカクテルだ。お店では1杯1000円で提供している。

(A.Horiguchi)

店名:Spirits Bar Sunface Shinjuku

所在地:東京都新宿区西新宿1-13-7大和家ビル10階

電話:03-6302-0809

営業時間:18:00~26:00(深夜2時)

画像:オリジナルテキーラのボトルを手に江刺幸治氏

 

WANDSメルマガ登録

関連記事

ページ上部へ戻る