ワインジャーナリスト 柳忠之氏が語る シャンパーニュ キャステル・リエバの魅力

2018年度における日本へのシャンパーニュの輸入本数は1,358万本。ここ10年で輸入量は約163%増加し、世界第三位の規模となっている。毎年いくつかの新しい造り手が参入しており、シャンパーニュ キャステル・リエバも2年前から日本に輸入されるようになった。昨年10月に現地取材したワインジャーナリストの柳忠之氏が、取材で得た情報を織り交ぜながらその魅力を語った。

 

ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区、エペルネからマルヌ川沿いに8kmほど西に移動したダムリー(Damery)村にメゾンは建つ。1857年に創業。現在は5代目のダヴィッドとセシル夫妻が栽培と醸造を担う。ダムリー、サン・マルタン・ダブロワ、ヴィネ、シャヴネの4つの村に11haの畑を所有。生産されるシャンパーニュは年間10万本で、ほとんどが国内の個人客に販売され、輸出はごくわずかだ。2009年に少し自社ブドウが足りずネゴシアンに登録変更してしまい、実は正真正銘のルコルタン・マニピュランなのだが、ラベル表記上はネゴシアンを名乗る。この登録は一度変更すると元には戻せないという。

(中略)

  • Carte d’Or NV Brut

(Meunier 80%, Pinot Noir 20% / Dosage 8g/L, Vin de Reserve 40%, 熟成3〜4年)

キャステル・リエバの名刺的なシャンパーニュ。NVだが、リザーブワイン由来の熟成感、複雑さがある。そしてまろやかな口当たりで芳醇。ラズベリー、熟れたリンゴ、洋梨。リンゴ酸の生き生きとしたフレッシュ感もある。黒ブドウ100%にしては軽快なタッチのストラクチャーだ。

 

  • Cuvée Vincent NV Brut

(Chardonnay 90%, Pinot Noir 10% / Dosage 7g/L, Vin de Reserveなし, 熟成3〜4年)

現在のキュヴェは2014年のブドウがベースとなっている。しっかりとした、伸びのあるはっきりした酸味。グレープフルーツ、青リンゴ、スイカヅラの風味。エレガントなストラクチャーで、余韻も長い。IWC(インターナショナル・ワインチャレンジ)でゴールドメダルも受賞している。

 

  • Millésime 2012 Brut

(Chardonnay 60%, Meunier 40% / Dosage 7g/L, 熟成6年以上)

ドライな口当たりに感じるのは、ドザージュの残糖に対して上回るほどのキリッとした酸味が残っているため。熟成由来の中盤のふくよかさがある。

 

  • Cœur de Cuvée Cécile NV Brut

(Meunier 100% / Dosage 7g/L, Vin de Reserveなし, 熟成3〜4年)

現在のキュヴェは2014年のブドウがベースとなっている。カリンや桃のフレーバー。芳醇だが、芯には伸びのある酸味が骨格を形成し、非常にバランスが良い。

 

  • Tête de Cuvée René Marcel NV Brut

(Pinot Noir 80%, Chardonnay 20% / Dosage 7g/L, Vin de Reserveなし, 熟成3〜4年)

現在のキュヴェは2015年のブドウがベースとなっている。2015年は暑い年で、ブドウの成熟感が高い。ロゼワインではないのだが、成熟度が高かったゆえにしっかりと色のついたピノ・ノワールの色素が移り、ほんのりロゼ色が見られる。ふくよかな味わい。牛フィレ肉のグリルのような料理にも合わせられるほど、芳醇なボディがある。

 

  • Tête de Cuvée René Marcel NV Rosé Brut

(Pinot Noir 80%, Chardonnay 20% / Dosage 7g/L, Vin de Reserveなし, 熟成3〜4年)

自家製の、ムニエから造ったコトー・シャンプノワ(赤ワイン)を7〜8%ブレンドしてロゼに仕上げている。イチゴ、チェリー、プラムの風味。程よいタンニンと鉱物的なミネラル感が、味わいの力強さを押し上げている。(Rie Matsuki)

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