シャンパーニュ 速報 波乱の年の収穫に向けた前例にない措置

シャンパーニュ 地方での収穫は8月17日と例年より2週間ほど早く始まった。シャンパーニュ委員会(CIVC)より、2020年の収穫について以下のような発表が出された。昨年のフランス国内消費の減少に続き、今年はCOVID-19の影響が色濃く出た苦渋の決断と言える(例年は10,800kg/ha前後の収穫量で3億1,500万本相当を生産)。

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世界的経済危機を及ぼした Covid-19  により‘Joie  de  Vivre’(生きる喜び)やお祝いの象徴であるシャンパーニュはとりわけ影響を受け、出荷量は歴史的危機に直面している。

本日エペルネに集結したヴィニュロンとメゾンは2020 年の収穫量を 8,000 キロ/ヘクタール(2 億 3,000 万本に相当)とすることで合意に至った。

この措置は業界にのしかかる不確実性を考慮し、ティラージュの方法と、収穫の支払いを2020 年市場のパフォーマンスに対応させようとするものである。

これによってブドウ栽培者の収入を受容できる範囲の減収にとどめて維持し、メゾンも市場の需要に答えつつ自らのキャッシュフローもある程度確保する。

この措置によって、委員会として結集するシャンパーニュ生産同業者すべてがこの未曽有の困難に立ち向かう耐久力を得ることができる。

干ばつによりぶどうの作柄は比較的少量ではあるが良質で収穫は 8 年 17 日より始まり、これは過去 10 年の平均より 2 週間早い。

ただ、シャンパーニュは手摘みを義務付けられており、収穫には約 10 万人の季節労働者が求められる為この情勢に応じた対策が喫緊の課題である。

この危機的状況に対し、国および欧州連合の公的機関からは未だ適切な対応が講じられていない。しかしシャンパーニュ業界はAOC の価値向上、環境への配慮を

優先事項として引き続き推進していく。

2020 8 18 日エペルネお問い合わせ:シャンパーニュ委員会日本事務局

yukari.sasamoto@champagne.jp

 

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