オーパスワン&オーヴァーチャー 2015年 リリース開始

オーパスワンとオーヴァーチャーの新ヴィンテージ2015年のリリースにあたりCEOのデヴィッド・ピアソン氏が来日し、2015年の特徴や近年の改革について語った。

CEOのデヴィッド・ピアソン氏と日本事務所代表のキャドビー康子氏

 

オーヴァーチャーはマルチ・ヴィンテージ

かつてワイナリーだけで販売していたオーヴァーチャーを、2014年から流通を通して販売し始めた。こういう予定はなかったが、様々な手を使い入手して高額で販売している会社がある、という事実が明らかになったからだ。

オーヴァーチャーはそもそもオーパスワンの副産物として1993年に生まれた。

(中略)

 

2004年からの改革

オーパスワンのプロジェクトが始まった1979年以来、すべての決断がロッチルドとモンダヴィの2家の合意によって行われてきたが、2004年から完全に独立したワイナリーとして自ら運営することになった。今でも毎年一度は両家から来てもらい意見はもらうが、最終的な決定は自分たちで下す。そして栽培から醸造まで多くの変革を行ってきた。

例えば栽培においてはイリゲーションの方法を変え、今では75%がドライファーミングだ。

(中略)

販売についても、ボルドーのネゴシアン経由に変えたことだけでなく、ダンピングするインポーターには一切売らない方針だ。時間はかかるが、プレゼンテーションをして、試飲をして、どのような顧客に販売してほしいのか根気強く話をする。日本では2011年から(キャドビー康子氏が)この活動を始め、ナイトクラブでの販売をやめたインポーターもある。ワイナリーの80%ほどが仕事はワインができあがるまでだと考えているが、私たちの仕事は造るまでが半分、その後に語り継ぎ販売するのが半分だと考えている。また、生産量の10%強は取り置いておき、50年後まで残しておけるように計画的にリリースすることにした。今年から、バック・ヴィンテージ(2006〜10)をトップ・レストランにだけ各店各3本などと極少量ながら販売を始めたところだ。

 

左の2015年のキャップシールには、偽造防止のために特殊インクが塗られている

2013、2014、2015年のオーパスワン

2012年、2013年、2014年と3年連続干ばつに見舞われた。しかし、2004年以降の改革の成果が現れたと感じている。収穫は9月初旬あるいは半ばぐらいから1〜1.5か月かけて、完璧な熟度の房を収穫する。潜在アルコール度数は低めで香りが豊かな状態で。だからナパの中では早めに収穫する方だ。

(中略)

2015年は暑い年で2度目の熱波でレーズン化したため、量が少ない。また、アルコール度数も例年より上がってしまったため、どちらかといえば「カリフォルニア的」な表情になった。2013や2014の方が完璧ではあるが、ある意味で私たちが掲げる「時」と「場所」をきちんと反映したワインだと言える。

 

今年2018年は、(10月19日現在)収穫の86%が終了しているが奇跡的なヴィンテージだ。完璧な成長期で、9月下旬に雨が少しふり、収穫期の日較差も大きく、量・質ともに素晴らしい結果が得られている。(Y. Nagoshi)

 

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11月号は「シャンパーニュ&スパークリングワイン」特集です。
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