クリュブルジョワ251シャトー

メドックのクリュブルジョワ同盟は、9 月23 日パリで記者会見を開き2013 年産を対象としたクリュブルジョワの251シャトーを発表すると共に、クリュブルジョワに認証された2013 年産31 シャトーの試飲会を催した。

 

クリュブルジョワの格付けは1932 年にボルドー商工会議所とジロンド農業会議所が444シャトーを選んだのが始まりで、1962 年にメドック・クリュブルジョワ組合が結成された。その後、組合の手で何度か格付けが行われたが、1855 年のグランクリュクラッセの様な法的な裏付けを得ることはできなかった。このため、正式な格付け論議が盛り上がり組合の格付け委員会が中心となって490 シャトーの中から247 シャトーを選び、2003 年6 月17日の官報で正式にクリュブルジョワの格付認証が与えられた。しかし、認証から外れたシャトーが裁判に訴え、2007 年2 月27 日に、2003 年の格付け取り消しの決定が出された経緯はよく知られている。

 

その後、旧クリュブルジョワ組合のメンバーを中心にクリュブルジョワ同盟が結成され、2010 年から、瓶詰め後の1 つのミレジームのボトルを試飲してクリュブルジョワの名称権を付与する現在の方式に変わった。この制度は、オーナーが変わったり、葡萄畑が増減してワインの質が大きく変化したりしても見直しの対象にならない1855 年のグランクリュクラッセの格付けなどとは対照的に、該当する一つのミレジームについて試飲を行い認証するため、消費者にとっては確実な質の保証になる。しかし、シャトーの側からみると、毎年格付けが変わるので長期的な視点で質への投資を行ったり、マーケティングでシャトーのイメージや名声を築いたりしにくいという側面がある。

 

また、2003 年の格付けが白紙撤回されてから、” 公平で民主的な格付け” を目ざし、かつてあった「クリュブルジョワ」、「クリュブルジョワ・シュペリュール」、「クリュブルジョワ・エクセプショネル」の3 段階のヒエラルキーを廃止してフラットな形にしたため、最上位の「クリュブルジョワ・エクセプショネル」の9 シャトーが脱退し、クリュブルジョワの権威が減衰したことも問題点として議論されてきた。

 

このため、再度制度の見直しの議論が行われ、このほど行われた総会で、2020 年を目処に新しい格付けを目指すことが3 分の2 以上の賛成多数で決まった。内容はまだ具体化していないが、骨子は、毎年見直す現行制度から5 年毎の見直しに改める、現在はクリュブルジョワのみだが、クリュブルジョワとクリュブルジョワ・シュペリユール(仮称)の2 階層にする、新しい格付けにエントリーできるのは現行の格付けが始まった2008 年産から2017 年産までの試飲で認可されたことのあるシャトーとする、など。記者会見した、メドック・クリュブルジョワ同盟のフレデリック・ド・リューズ会長は、新しい格付け制度により、クリュブルジョワに対する信頼が一層確かなものになるだろうと期待を語った。

 

今回(2013 年産対象) 認証を得たのは251 シャトー【メドック111 シャトー(約1000万本)、オ・メドック81 シャトー(約700 万本)、リストラック13 シャトー(約40 万本)、マルゴー9 シャトー(約50 万本)、ポイヤック5 シャトー(約20 万本)、サンテステフ21 シャトー(約110 万本)】、本数にして約2000 万本で、メドック全体の生産の約26%を占めている。前年に比べると生産量は約30%減少しているが、これはボルドー全体で2013 年産の収穫が大幅に減少したことによる。

 

新しい認証制度になってからの認可シャトーと生産量は次の通り。2008 年産= 243 シャトー、2500 万本、2009 年産= 246 シャトー、3200 万本、2010 年産= 260 シャトー、3200万本、2011 年産= 256 シャトー、2800 万本。2012 年産= 267 シャトー、2900 万本。

(T. Matsuura)

画像:クリュ・フルショワ同盟 フレテリック・ト・リュース会長

251シャトーの名称につきましては、「ウォンズ」本誌「10月号」をご覧下さい。WANDS本誌の購読はこちらから

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