牛久シャトーで「日本ワイン140年史ワインアカデミー」第2期開講(申込〆切:6月28日)

重要文化財・日本最古の本格ワイン醸造場が舞台

ワイン文化日本遺産協議会(茨城県牛久市・山梨県甲州市)は、国指定重要文化財「牛久シャトー」を会場とする「日本ワイン140年史ワインアカデミー」の第2期を、2026年7月11日に開講する。本アカデミーは、神谷傳兵衛が1903年に開設した日本初の本格ワイン醸造場「牛久シャトー」を舞台に、日本ワインの黎明を支えた地で次世代の担い手を育てることを目的とする。

牛久シャトーは、神谷が養子をボルドーへ留学させ、その学びを基にブドウ栽培から醸造・瓶詰めまでを一貫して行う日本初の本格ワイン醸造場「神谷葡萄園牛久醸造場」として築かれた。赤レンガの建築と明治の空気を伝える洋館の佇まいは、しばしば「日本に現れた小さなポルト」と形容される。設計は、軽井沢の旧三笠ホテル(同じく重要文化財)を手がけた岡田時太郎による。2008年に旧醸造場施設が国の重要文化財に指定され、2020年には牛久市と山梨県甲州市が共同で申請した「日本ワイン140年史〜国産ブドウで醸造する和文化の結晶」が日本遺産に認定された。

栽培から経営までを体系的に学ぶ

アカデミーの監修は、いばらき大使でもあるメルシャン チーフ・ワインメーカーの安蔵光弘氏。国内のワイナリー数が500を超えるなかで「まずは基礎となる知識を共有したい」という安蔵氏の問題意識が、カリキュラム全体を貫いている。校長は牛久市長の沼田和利氏が務める。

カリキュラムは「ワイン造り」「歴史」「ビジネス」の3本柱で構成。日本のワイナリーの約46%が経営面で苦戦しているとされる現状を踏まえ、栽培・醸造の実技だけでなく、事業計画、マーケティング、酒税法、赤字ワイナリーの再建策まで踏み込んで扱う点が大きな特徴だ。

アカデミーは座学と実習で構成され、全23コマを月2回の土日で実施。今期は収穫から除梗、醸造、アッサンブラージュ、瓶詰め、ラベル貼りまでを受講生全員で担当し、最終的にオリジナルワインを1本ずつ持ち帰る形となる。前期は複数畑のキュヴェを使ったアッサンブラージュ実習が中心だったが、今期はワイン造りの全工程を体験できる構成へと拡張。講師陣は、栽培・醸造・酵母・経営など、それぞれの分野で第一線に立つ国内のワイナリーの専門家がコマごとに登壇する。座学後にはクラス会の場も設けられ、講師とのコミュニケーションも本アカデミーの魅力だ。

想定する受講者は次のとおり。

  • 既存ワイナリーで働き、他社の考え方や技術を学びたい現場担当者
  • ワイナリーの新規開業・買収を検討する事業者
  • ソムリエ/ワインエキスパート資格を持ち、実地のワイン造りを経験したい業界関係者
  • 経営再建に取り組むワイナリー経営者
  • 日本遺産の学び舎で本格的にワインを学びたい愛好家

開講概要

  • 開講日:2026年7月11日(土)
  • 会場:牛久シャトー(茨城県牛久市中央3-20-1)
  • 受講料:実地10万円(オリジナルワイン1本付)/オンライン3万円
  • 定員:16名(応募多数の場合は抽選)
  • 申込締切:2026年6月28日
  • 主催:ワイン文化日本遺産協議会(茨城県牛久市・山梨県甲州市)

アカデミー公式サイト(申込はこちらから)

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