アルゼンチンのプレミアムワインを唎く

どうやら現地にはまだ日本に輸入されていないプレミアムなワインがあるらしい。そこでアルゼンチン大使館とワインズオブアルゼンチン協力の元、今話題のウコ・ヴァレーをテーマにワインを取り寄せた。すでに日本に輸入されている同クラスのワインも織り混ぜ、BUYER’SGUIDEのレギュラーメンバーで試飲。その結果は、アルゼンチンワインに対するこれまでの認識を、コペルニクス的に大転換するほど大きな衝撃をテイスターに与えた。
構成:柳忠之

マルベックの認識を改めるなめらかで上品なワイン

柳忠之(以下、柳):
3月号のWANDSBUYER’SGUIDEでアルゼンチンのマルベックを取り上げたばかりですが、今回はウコ・ヴァレーを中心に、グアルタジャリーやパラヘ・アルタミラなど、現在注目を集めているさらに小さな生産地にフォーカスしてテイスティングを行いました。いかがでしたか?

名越康子(以下、名):
ここまで違うのかと驚きました。アルゼンチン・マルベックの印象を変えるワインばかりでしたね。フローラルな香りがきれいに出ていて上品、日本人にも受け入られやすいマルベックがウコにはあるなと感じました。

井黒卓(以下、井):
180度見方が変わりました。こんなにも多様なのかと。これまで日本に入ってきているアルゼンチンのマルベックというと、フルーツ優先の濃厚で甘やかなタイプが多く、グラス1杯でもう十分という感じがしてました。ところが今回、日本未輸入のワインをテイスティングして驚いたのは、ボトルで頼みたい、あるいはボトルでお客様に提供したいと思わせるマルベックが多かったことです。

 

続きは、WANDS 7-8月号
【特集】カリフォルニア ローダイ/新トレンド 多様な世界のスピリッツ/アルゼンチンワインの”今”を探る
をご覧ください。
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