キリンビール「スプリングバレー」ブランド第2弾「シルクエール<白>」発売

キリンビールはクラフトビールブランド「SPRING VALLEY」缶商品第2弾「SPRING VALLEY シルクエール<白>」を9月13日から全国発売する。また缶に先行して8月8日からは「Tap Marche」(3ℓPET)、「スプリングバレーブルワリー」直営店(15ℓ樽)で提供を始める。
 無濾過で仕上げたにごりのある液色で、小麦麦芽を使用することで実現したきめ細かな“ふわとろ”の泡、まろやかな口当たりが特徴。ニュージーランド産希少ホップ「ネルソンソーヴィン」を一部使用することで、華やかで心地よい香りを実現した。満足感がありながらも爽やかな味わいで、ビール愛飲者はもちろん、普段ビールをあまり飲まない人にもおすすめ。食事にも合わせやすい味覚。
パッケージは、ビールとしての王道感・正統感と、クラフトビールの新規性を両立したブランドのベースデザインは踏襲しながら、白ビールの味覚特長が伝わるようクリーム×ゴールドの色合いで、高い品質感と新しさを表現している。
ビアスタイルはウィートエール。
アルコール分5.5%、希望小売は350㎖缶が248円、500㎖缶が330円。

8月2日に「クラフトビール事業戦略および新商品発表会」を都内で行い、佐藤勇事業創造部部長と田山智広マスターブリュワーが概要説明した。
 佐藤部長は「日本のビールの種類はほとんどが『ジャーマンスタイルピルスナー』で、“おいしさ”の選択幅には無限の可能性がある。クラフトビールはお客様にビールの新しい“おいしさ”を広げ、日常の食卓を豊かにできるカテゴリーだと考える」と市場成長への期待を話す。

ビール類市場における市場構成比は昨年、初めて1%を突破し1.5%に成長。前年比は1.6倍で、増分の8割は『SPRING VALLEY 豊潤<496>』を占め、市場を牽引。クラフトビール缶の5割を占めたと説明。「クラフトビール市場及び『スプリングバレー』ともにまだまだ発展途上の段階。市場機会としてクラフトのライト・ノンユーザーの獲得に大きな成長の機会がある。認知すれば過半数がトライアル、継続率も高い」ことから、ブランドラインアップ強化、広告や大規模サンプリングによるブランド認知・飲用体験の向上、店頭活動の徹底によるカバレッジアップを進めていく。
新商品「SPRING VALLEYシルクエール<白>」は今年の販売目標50万ケース(大びん換算)で、「スプリングバレー」ブランド計(缶)は前年比5割増の210万ケースを計画。2027年のビール類市場におけるクラフトビール市場構成比4%超を目指す。

 田山マスターブリュワーは「多くのお客様がまだ知らない“白ビール”を通じて、新たなビールのおいしさの感動を届ける」と新商品にかける思いを話した。
白ビールは一般的に、原料に小麦または小麦麦芽を多く使用したビールのこと。たんぱく質を多く含むため泡がきれいでクリーミー。麦の主張が強くないので原料の特徴がきれいに出やすく、飲みやすい。「シルクエール<白>」は、白小麦を使い無濾過で仕上げているため、少しにごりのある淡い色合いが特徴。酵母の活性はフラッシュパストライズで抑えている。華やかで心地よい香り、まろやかな口当たり、飲みやすい味わいで、「いろいろな料理との相性はバッチリ確認済み」と、料理とのペアリングを強く推奨する。

また、新商品発売を9月にした理由について佐藤部長は「10月に一部ビール類の価格改定があるが、『スプリングバレー』ブランドは価格を据え置く。価格改定前の9月に、ビールに目が向けられる時期にトライアルを喚起する。10月以降には他のビールとの価格差が縮まることで、手に取りやすくなることも見込んでいる」と説明。生産体制強化として、横浜工場、滋賀工場に加え新たに取手工場での製造を開始することも明らかにした。

 

WANDSメルマガ登録

関連記事

ページ上部へ戻る