第2回チリワイン・エキスパート検定試験 21名が合格

ワインズ・オブ・チリが主宰する「チリワイン・エキスパート検定試験」が2024年2月に行われた。この検定プログラムは今年度で2回目。日本市場で中高価格帯の「プレミアム・チリ」の魅力をさらに広げるべく、2022年にスタートした。

検定に向けての「チリワイン特別講座」は2023年11月から2024年1月に実施。チリワイン・マエストロの紫貴あき氏、元場章人氏、星山厚豪氏が講師となり、約150名が受講した。試験は82名が受験。21名が合格し、チリワイン・エキスパートに認定された。

3月18日、チリ大使公邸で、優秀な成績を収めた上位合格者10名(80点以上、全体の7.3%)の表彰式が開かれた。昨年度に続き監修を務めた野坂昭彦氏(マンダリンオリエンタル東京シェフソムリエ)が総評を述べた。

筆記試験は、チリのワイン史、各産地の代表的なワイナリー、郷土料理など、チリの全域から幅広く出題したと言う。

試飲試験は白1種と赤1種。ここで重視されたのは、品種や産地を当てることではなく、出題ワインをいかに「第三者に魅力的に伝えられるか」という提案力だ。白はワインに詳しい知人に対して、赤は詳しくない知人に対して、そのワインの魅力を紹介する、という想定だ。自由な発想や表現力が試されるという点で、JSAのソムリエ試験とも評価基準が異なる。

「ワインの面白さが伝わり、この人にワインを扱って欲しいと思わせる提案力、読んでいて情景が浮かんでくるような回答には、より高評価をつけました」と野坂氏。

昨年度から始まったチリワイン・エキスパートだが、今年1月にはエキスパート認定者が主宰する「Community of Chile wine expert」が発足した。エキスパート間での勉強会や懇親会を企画するという。プレミアム・チリの魅力を発信する人の輪が着実に広がっている。

 

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