シャンパーニュ委員会 2025年収穫条件決定

シャンパーニュ委員会から、今年2025年の収穫に関する以下の情報が7月24日に到着した。

 

 シャンパーニュ、責任と自信を備え次の収穫へ

2025年の収穫条件が決定、安定した市場と健全な畑を背景に

シャンパーニュ地方のヴィニュロン(ブドウ栽培者)およびメゾン(生産者)は23日、エペルネにあるシャンパーニュ委員会本部に集まり、本年の収穫条件について合意した。2025年の生育シーズンは順調に推移しており、例年同様の協議を経て、収穫可能量は9,000kg/ヘクタールに設定された。

今季はおおむね穏やかな気候に恵まれたことから、畑の状態は良好で、病害のリスクも限定的だという。

畑の均質性も高く、年間を通じた手入れの成果がうかがえるとしている。

一方で、世界的な経済および地政学的情勢の不透明感は依然として続いており、消費者の行動も不安定さを増している。

こうした環境下においても、シャンパーニュの出荷はおおむね安定しており、マーケットの底堅さを示す結果となった。

今回の収穫可能量の設定は、業界が共通のビジョンのもとで持続可能な体制づくりを進める一環とされ、在庫の段階的な調整を通じて長期的な安定に備える狙いがある。

シャンパーニュ特有の「収穫量と需要のバランスを調整する制度」が今回も発動された形だ。

シャンパーニュ委員会共同会長のマクシム・トゥバールは

「本決定は、現実を見据えた責任ある判断だ。我々は常に課題に向き合い、未来に向けて意欲的に進み続ける」とコメント。

ダヴィッド・シャティヨン共同会長も

「変化する世界に適応しつつ、革新と持続可能性を追求することで、未来を切り拓いていく」と述べた。

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