「翠(SUI)」が市場けん引 2024年国産ジン市場100億円目標に

サントリースピリッツが製造販売するジャパニーズジン「翠(SUI)」が、家飲みの広がりなどによって好調に推移している。3~5月販売数量が前年比270%と大きく伸ばしていることから、今年の販売目標を当初計画の1.3倍、前年比2.6倍に上方修正。2024年までに国産ジンで売上高100億円の新市場創造を目指す。

坂巻課長(左)と吉弘開発主幹(右)

6月30日に都内で開いた「ジャパニーズジン『翠(SUI)』ブランド体感セミナー」でRTD・LS事業部の坂巻真琴課長は「今年の国内酒類市場トレンドではジンが№1の伸長率。ジン市場内で、前年同期は国産ジンが34%だったが今年は55%で輸入ジンを上回った。国産ジンのうち、小売2,000円未満の“スタンダード”では『翠』が70%シェア、“プレミアム”では『六(ROKU)』が54%で市場をけん引。新生活様式で家飲み時間の増加に伴い、家飲みを充実させる瓶酒のニーズが増加している。今年の『翠』販売数量を前年比2.6倍増の25万ケースに上方修正し、中期計画で2024年の売上高100億円を目指す」と説明。
ジンを居酒屋で食事と合わせて楽しむハイボール、レモンサワーに続く第3のソーダ割りとして定着させるべく、「翠ジンソーダ」の飲み方スタイル、家業連動の営業活動、TVCMなどの広告宣伝活動で新需要創造を目指す。
特に「翠ジンソーダと相性の良い “居酒屋メシ”との相性提案を強める。取り扱い状況(6月時点)は飲食店3万店(前年より6,000店増)、小売店4万店(同25,000店増)。

商品開発研究部の吉弘晃開発主幹はつくりのこだわりについて「ジュニパーベリーなどを浸漬させ単式蒸留器で二次蒸留まで行ったジン原料酒、洋の8種のボタニカルを単式蒸留したジン原料酒と、和のボタニカル原料酒をブレンドして製品化する。和のボタニカルの柚子・緑茶・生姜は素材の旨みを最大限引き出すため様々な方法を駆使し、複数の原料酒を使用。ソーダ割りで食事に合うおいしさを追及した」と説明。
「翠(SUI)」のストレートと、ブレンド前の「柚子浸漬酒」「緑茶浸漬酒」「生姜浸漬酒」のサンプルを比較テイスティングし、苦味、旨味、辛味といった素材の違いを確かめた。

 

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