2016年産ボジョレ・ヌーヴォー 11月17日の解禁日厳守について洋酒輸入協会が要請文を配布

今年のボジョレ・ヌーヴォーは11月17日(木)午前零時をもって、販売・消費が解禁される。このボジョレ・ヌーヴォー解禁については、近年、解禁日前に販売、抜栓され、それをSNS などのネットで掲載する例が散見されるようになってきた。

こうした事態を重く見たInter Beaujolais(ボジョレワイン委員会)は今年6月30日付けで「ボジョレ・ヌーヴォー解禁日に向けてのご注意」と題する警告文を出した。「ボジョレ・ヌーヴォーが、ワインでは比類なき大規模な市場に成長し定着したのは、日本とフランス両国の関係者の信義に基づき、これまで解禁日が守られてきたからにほかならない。そのために、例年、日本の輸入業者の方からは解禁日を遵守する旨の誓約書の提出をお願いし、フランスの輸出業者は販売・消費期限厳守のステッカーを表書きするなどして、販売・消費期限厳守に取り組んできた。このような輸出業者の努力、また輸入業者をはじめ流通、小売店の努力の結果、販売・消費期限については、現在のところ守られていると認識している。しかし、仮にごく一部の店舗等であっても、1967年制定の政令に反する解禁前の販売・消費という“フライング” をおかすようなことがあると、今までの努力はすべて水泡に帰し、自らの、そして業界全体のヌーヴォービジネスの破綻を招きかねない」として、解禁日遵守を要請している。

これをうけて、日本洋酒輸入協会( 米井元一理事長) も10月28日付けで、同協会会員、日本輸入ワイン協会、ワイン輸入者にむけて注意喚起文書を送付した。同文書のなかで、「本年は、フランス側出荷日が各国への円滑な物流を考慮して10月28日(金)となる。解禁日の厳守という日本とフランスとの相互の信頼関係に基づいた新酒ワインの取引秩序の維持こそが、日本の消費者に対して、ボジョレ・ヌーヴォーを世界同時の解禁日に合わせて楽しむことを可能ならしめている。くれぐれも、解禁日前の販売・消費が行われるような事態が発生しないよう、改めて周知・指導を徹底していただきたい」としている。(M. Yoshino)

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