ブルゴーニュの偉大なドメーヌと並ぶ、オリヴィエ・バーンスタインの2013年ヴィンテージ

olivierbottles

醸造については、全房率を上げてきている。2007年はすべて除梗。2008年は、とてもよく熟したので、かえって酸やフレッシュさを与える目的で30%全房発酵。2009年からは50%全房発酵を行っている。とはいえ、除梗にも気を遣い、実を一切傷つけないで除梗できる機械を導入した。「2010年に初めて使ったが、翌年D.R.C.のドゥ・ヴィレーヌ氏が見学に来た」と嬉しそうだ。

 

樽は、オーク材の購入もシーズニングも自分で行う。2013年はフォンテーヌブローの森とジュピーユの森のものが半々。10月初めに樽会社のステファン・シャサンと共に試飲してヴィンテージの特徴を見極め、焼き加減などを検討する。すべて228lの新樽。

 

2013年のシャンボール・ミュジニー1級レ・ラヴロット(樹齢20年)は、閉じているが赤い果実の香りが上品。濃い果実味で、酸もタンニンもしっかり。すべてが一体化し、グリップがあり生き生きしている。

 

ジュヴレ・シャンベルタン1級レ・カズティエは、タイトで堅く、花と赤い果実が凝縮。アタックはなめらかだが、酸もしっかりし、更にタンニンが豊かな厳格な味わい。

 

マジ・シャンベルタン(樹齢80年)。緻密で複雑な、力強く堅い香り。酸、ミネラル、タンニン、いずれもとても豊かで高い位置でバランスし、余韻がとても長い。

 

「ここ10年間ブルゴーニュでは、色、酸、熟成など多くの点で発展してきているから、たとえ平凡なヴィンテージであっても、今までよりも素晴らしい出来になる」と、ブルゴーニュ全体の品質の高まりにも言及した。(Y. Nagoshi)

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