ブラックニッカから若年層ターゲットの限定品

アサヒビールはニッカウヰスキーの主力ブランド『ブラックニッカ』から数量限定商品「アロマティック」を11 月21 日に新発売した。40%、700ml、参考小売(税別2000 円)。販売予定数量は1万2000 ケース(8.4L 換算)。

 

同ブランドでは「ウイスキーって、おもしろい。」をテーマに、今年はタイプの異なる限定商品3 種を発売。「アロマティック」は、第一弾「ブレンダーズスピリッツ」、第二弾「クロスオーバー」に続く、第三弾の商品となる。

 

商品発表会の冒頭、笹原俊一マーケティング第三部長は、直近の販売動向について、「ブラックニッカの1~ 10 月15 日までの累計販売数量は、前年比115%の273 万ケース(8.4L 換算)。加えて業務用で展開しているブラックニッカクリアの樽詰めハイボールも同139%といずれも大変好調に推移している。販促については、ブラックニッカでつくる漬け込みウイスキーという新たな取り組みを展開。ご家庭でも楽しんで頂きたいと、漬け込みボトルを景品として展開する消費者キャンペーンには、ツイッターを通じて2万6000 件を超える応募を頂いている状況」と語った。

 

第三弾商品「アロマティック」はウイスキー市場における最大のヤマ場となる年末年始の需要に向けて発売する。

 

笹原俊一マーケティング第三部長と佐久間正チーフブレンダー

「年末年始は家飲みが増えたり、仲間とパーティーをする機会が増えるなど、酒類の購入金額が上がる傾向にある。特に20 ~ 30歳代でその傾向が顕著である。こうした若年層を中心とした消費者ニーズに応えるために商品開発した。キーモルトには、華やかな宮城峡モルトを使用し、また、甘く芳ばしいカフェグレーンを使用することにより、果実味溢れるフルーティーさが際立った味わいになっている。ボトルには赤色のフロスト塗装を施すことで、食卓やパーティーシーンを華やかに盛り上げていきたい」と笹原部長。

 

当日は、アサヒビール容器包装研究所とニッカウヰスキー・ブレンダー室が共同開発した、ウイスキーの香りを楽しむ最適な形状の「香りに出逢うグラス」を使い、ストレートでその香りを体験。また、1対3で割ったハイボールやロックなど3つの異なる飲み方を通して、その香りと味わいを楽しんだ。

 

「味わいのベースとなるカフェグレーンは、当社が所有するカフェ式蒸留機でつくることにより、やわらかい中にもしっかりとした味わいが感じられる。そこに宮城峡の華やかなモルトと、もう一つ、カフェ式蒸留機を使い、麦芽100%を原料にしてつくったカフェモルトが加わることで、ふわぁっとした甘い味わいが感じられるようになる。カフェグレーンとカフェモルトを併用することにより、華やかでフルーティーな香り、甘くやわらかい味わいで、飲むたびに気持ちが華やぐウイスキーに仕上げた」と佐久間正チーフブレンダーはコメントした。

 

年間販売目標360万ケースに上方修正

「これらの商品に加え、販促については、SNS と連動した情報発信を積極的に行いながら、ブラックニッカならではのウイスキーの面白さを訴求し、年末需要を喚起したい。こうした取り組みを通じて、ブラックニッカブランドの年間販売数量を当初計画の340 万ケースから360 万ケースへと上方修正して、5年連続で過去最高売上を目指していきたい」と笹原部長は締めくくった。(A.Horiguchi)

トップ画像:ストレート、ハイボール、ロックの3つの異なる飲み方で限定品を試飲

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