
丸藤葡萄酒工業が毎年春、ワインの愛好家を対象に、前の年に醸したワインとセラーの中での生演奏を楽しんでもらうために催しているルバイヤートワイナリーコンサート「蔵コン」が今年で30回目を迎えた。
今回は2017年産のルバイヤートワイン(マスカット・ベーリーA 赤、同ロゼ、デラウエア白 甘口、甲州シュール・リー白辛口、甲州樽貯蔵 白辛口、メルロー赤)に加えて、2000年に110周年記念で仕込まれた1997年産甲州白辛口の5ℓボトルも特別に開栓され、甲州種ワインの熟成の可能性とその味わいの妙をアピールした。
今回の蔵コンのエンターテイナーはアコーディオニストのCobaさん。第8回、第21回に続く3回目の出演とあって、熱の入った演奏振りを披露した。
大村春夫社長は、「第1回目の蔵コンは1988年、まだ日本の一人あたりワイン消費がボトル1本ぐらいの時に始まった。当時はボージョレ・ヌーヴォーが人気となり、海外から安くて美味しいワインがどんどん入ってきじめた頃。放っておけば、日本のワインは取り残されてしまうと思っていた矢先に、蔵から何か情報発信をしようということで東京駅の駅コンにならって始まった。開催趣旨の3本柱は、隣町一宮町の満開の桃の花を愛でてもらい、昨年醸したワインをふんだんに楽しんでもらい、さらに熟成したワインも利いてもらうということだった。以来、東日本大震災の年に1回だけ休止したものの、今年で30回を迎えた。この会場には200人以上入るが、準備と撤去が大変。今回を一つの区切りとして、来年からは新しくなった事務所棟でこじんまりと開催していきたい」
「先日、東京で民間団体有志により、第1回のワイナリーアワードの選考があり、創業5 年以上のワイナリー約200社のなかから10 社が5つ星に選ばれ、我が社もその1 社となった。このアワードはまだスタートしたばかりだが、ミシュランレストランガイドの格付けのように、我が社だけでなく、日本のワイナリー全体が向上することに繋がれば良いなと感じている」と、挨拶した。
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WANDS2018年6月号は「夏のスパークリングワイン」「ブルゴーニュワイン」「ビール」特集です。
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