WEB WANDSでも連載した「ワイン余話」の麻井宇介氏から薫陶を受けた「ウスケボーイズ」の物語が映画化され、まもなくロードショーが始まる。マドリード国際映画祭2018にて「最優秀作品賞」「最優秀主演男優賞」を、アムステルダム国際フィルムメーカー映画祭2018では「最優秀監督賞」、「最優秀主演男優賞」を受賞したとの朗報も届いている。
麻井宇介氏が、日本でのワイン造りに夢を賭けた青年たち=ウスケボーイズと関わる様子が美しく描かれている。若者たちの様々な葛藤もまた、ワインやワイン造りについて詳しくてもそうでなくても、多くの共感を得るのではないだろうか。観終わって、いい映画だったなぁ、と素直に感じた作品だ。
日本で造るワインが世界の銘醸地から生まれるワインにかなうわけがない。そう、誰もが思っていた。ところが、……。
麻井宇介氏が天に召されたのが2002年のことだったから、日本でのワイン造りも海外の模倣ではなく日本らしさを求める方向に転換している。正確には覚えていないが、重要なのは誰がどこでどんなものを造りたいのかということだ、という主旨の言葉があった。そして「教科書は破り捨てなさい」という一言が象徴的に表現されている。
マドリードやアムステルダムで開催された映画祭で複数の賞を受賞した。これをきっかけに海外からの日本ワインへの注目度も上がるだろうか。
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