アメリカ大陸で最も古くから ワインを造るメキシコ

メキシコ大使館商務部PROMEXICO主催のメキシコワイン試飲セミナーが開催された。

駐日メキシコ大使のカルロス・アルマーダさんが、「メキシコは、ワイン造りに適した気候風土で、アメリカ大陸で最も古くからワインが造られています。日本では、残念ながら、まだメキシコワインはあまり知られていませんが、メキシコ産飲料の中でコロナビール、テキーラと並び知名度が上がっていくことを望んでいます」と挨拶した。

 

続いて商務参事官のアーロン・ベラさんが「ワインは、環境や気候、ブドウの多様性、つくる人の個性を反映しています。例えば、バハカリフォルニア州は海の影響が強く、ケレタロ州はより暖かい気候の若々しさや新鮮さを表し、コアウィラ州は土の歴史を感じさせます」そして「メキシコワインは最も古くから造られているニューワールドワインとして注目を浴びており、過去5 年間に世界中で1,500の賞を獲得しています」と、メキシコワインついて説明した。

 

メキシコには1,950のブドウ生産者と207のワイン生産会社がある。ブドウの総生産量の内66%が生食用、23%がワイン用、11%がレーズン用。ワイン用ブドウの主な品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、カリニャン、サルバドール、メルロ、シャルドネ、シュナン・ブランなど。主なワイン生産州は、バハカリフォルニア州、ケレタロ州、コアウィラ州、サカテカス州の4州に加え、アグアスカリエンテス州が密かに注目されている。

 

バハカリフォルニア州にはワイナリーが70社あり、メキシコ産ワインの80%が造られている。アメリカとの国境に近いティファナとエンセナダの間にあるグアダルーペヴァレーに多くのワイナリーが集まっている。地中海性気候で、太平洋から吹く湿った風の影響を受け、気温44℃~ 3℃と季節毎の気温差に加え昼夜の寒暖差も大きい。海抜は300~400mでなだらかな丘が連なる。

ケレタロ州は、メキシコ中央部で赤道に近いが、海抜2,000mにあるので涼しく、ブドウ栽培が可能である。昼間は25℃で夜は0℃に下がる。寒暖差のおかげでバランスの取れたブドウができる。

 

コアウィラ州のパラス・ヴァレーは標高1,500m にあり、冬の気温は‐2℃から日中は15℃まで上がり、夏は晴れの日が多く日中は25~30℃、夜間は18~20℃と安定している。

 

各州がワインツーリズムに力をいれており、7月から9月にかけてはワイナリー毎に収穫祭が行われ、多くの観光客が訪れている。

メキシコワインの生産量は20万hl、輸出額は720万ドル、主な輸出先はアメリカで51%、次いで日本が30%となっている。日本では主にネットで販売されている。

「1888 年に日墨修好通商航海条約に署名して以来、友好交流は今年で130周年を迎え、今や日本企業1,182社がメキシコに進出しています。日墨経済協定の発効により関税が免除されているので、高品質なワインをリーズナブルに日本市場に届けることができています。今年は日墨130周年交流イベントが多く予定されているので、ますますメキシコワインに親しんで欲しい」と締めくくった。(K.Hosogai)

 

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