アヤラより ル・ブラン・ド・ブラン 2012

モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ、アイに拠点を置くメゾン、アヤラのジェネラル・マネージャーを務めるアドリアン・ムーフラール氏が来日し、ル・ブラン・ド・ブラン2012のローンチ・イベントを開催した。アヤラのセラー・マスターは、まだシャンパーニュでは数少ない女性が担当しており、そのカロリーヌ・ラトリヴを含め、アヤラが若いチームで構成されているというのもこのメゾンの特徴のひとつでもある。

2012年は大変恵まれたヴィンテージだった。ブラン・ド・ブランらしく、香り高く上品で、熟したリンゴや桃などが感じられ、透明なボトルの清楚なイメージそのままだ。味わいはやわらかで泡立ちもクリーミーで飲み心地がよい。少し気圧が低めなのかと思ったが、6気圧あるという。ソフトな印象は、100%マロラクティックと瓶内熟成期間5年以上によるものかもしれない。

シャルドネはすべてコート・デ・ブランのものだというので村の割合を尋ねると、メニル・シュール・オジェ65%、シュイィ20%、クラマン15%で、「長さ、エレガンス、クリーミーさを大切にしている。カロリーヌがアヤラのチームに入ったのがちょうど2012年だったので最初のシンボリックな年となった」という。それ以前も2008年、2010年とブラン・ド・ブランを造っていたそうだが、数が少なかったので大々的にはプロモーションできなかった。アヤラは、ピノ・ノワールで知られるアイ村にありながら、繊細で快活なイメージが強いメゾンのため、ブラン・ド・ブランはちょうどしっくりくるアイテムになるに違いない。(Y. Nagoshi)

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