CAVA カステルブランCastellblanc 装い新たに国分グループから新発売

このところスティルワインは停滞しているが、スパークリングワインは目覚ましい動きを見せている。「このブランドをもう一度、日本市場に根付かせたい」との思いで国分グループ本社が、カバの「カステルブランCastellblanc」の輸入販売に乗り出した。6月3日に全国発売された。

カステルブランが日本に初めて輸入されたのは1978年のことだという。当時は綴りの末尾に「ch」のついたCastellblanchで、ながらく日本を含む輸出市場では「カステルブランチ」の読み方で紹介されてきた。しかし、カバのふるさとカタルーニャではCastellblanchと書いて「カステルブラン」と発音する。どうせなら輸出市場でもカタルーニャと同じ名前で呼んでほしい。それで、末尾「h」をとってCastellblancと綴ることにした。これなら誰もがカステルブランと読んでくれると考えたからだ。

 

カステルブランは「白亜の城」の意である。1908年にペネデスのカバ造りの中心地サン・サドゥルニ・ダ・ノイア村で創業した。創業者ヘロニモ・パレラは家族と3人の従業員でカバ造りを始めたという。奇しくも1908年は、国分が「K&K」を商標登録した年らしい。どちらも優に100 年を超えるブランドだ。1984年にフレシネグループに加わっている。

 

醸造責任者はジョセップ・サルダで、16歳の時からカステルブランに勤めている。彼自身もサン・サドゥルニの生まれでブドウ栽培・ワイン醸造に従事する家庭に育ったという。

「ワインの樽や桶に囲まれて育ち、ボデガの通路が遊び場だった。収穫したばかりのブドウの濃厚なアロマや搾汁の味は、幼いころから私に深い影響を与え続けてきた」と、サルダは語る。

そのジョセップ・サルダによると、カステルブランのカバ造りの特徴は四つあるという。

①サン・サドゥルニ・ダ・ノイアで最も古いボデガのひとつで街中に地下セラーがあること。

②在来種マカベオ、チャレロ、パレリャーダに拘ったカバづくりを創業時から変わらず貫いていること。

③ベースワイン供給者と密接な関係を築いていること。創業時からベースワインは外から仕入れてカバを造っている。これはヴィンテージによる味わいへの影響を抑えるためだという。

④固有の酵母を使っていること。No.24-Jという名の酵母で、自己消化能力が高く、爽やかさと複雑さを備えた味わいのカバを生み出す。1978年に使い始めたもの。

 

日本市場での販売は、セコ、ブリュット・ロゼ、オーガニック・ブリュット・ナチュレ、ブリュット・レゼルバ、ドス・ルストロスの5アイテム。セコには200mlサイズがあるので6SKU になる。

 

つづきはWANDS2019年6月号をご覧ください。
6月号は「夏のスパークリングワイン」「ビール」「チリワイン」特集です。
ウォンズのご購入・ご購読はこちらから
紙版とあわせてデジタル版もどうぞご利用ください!

WANDSメルマガ登録

関連記事

ページ上部へ戻る