ロイヤルウェディングで供されたシャンパーニュ ジョセフ・ペリエより アーティスティックな限定キュヴェ誕生

プレステージ・キュヴェが創始者の娘の名から命名されキュヴェ ジョセフィーヌであることから、ジョセフ・ペリエはフェミニンなイメージをまとっている。加えて2007年からのセラーマスターはナタリー・ラプレイジュ。シャンパーニュではまだ少ない女性醸造家だ。そしてこの美しいマグナムボトルは、女性アーティスト ローレン・コランによる紙の彫刻から生まれた。

 

英国王室との歴史

取締役のオットー・プシュビラ

取締役のオットー・プシュビラ

1825年に創業し間もなく250周年を迎えようとしているジョセフ・ペリエの多くの銘柄には「キュヴェ ロワイヤル」と記されている。これは、イギリスのビクトリア女王とエドワード7世が愛飲していたことに由来する。その後も交流が続き、近年では2011年のウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤルウェディングにて、おふたりの誕生年1982年ヴィンテージのマグナム60本を献上した。「1982年は2002年や2008年のように傑出した年でマグナム300本を生産し貯蔵していたので、ウェディングの1年前にデゴルジュマンした」と、6代目当主ベンジャミン・フロモンの名代として来日した取締役のオットー・プシュビラ。(中略)

 

白よりも白い、トゥ ド ブラン

昨秋披露された、マグナムボトルのみ1,500本限定のトゥ ド ブランは「白よりも白い」という意味で、新当主のベンジャミンと、アーティストのローレン・コランの友情から生まれたコラボレーションだった。

ローレンは、エルメスやカルティエといった有名ブランドからも依頼がくる注目の若手アーティスト。父が外科医ということもあり、メスで紙を彫刻することを思い立った。CGが発達するこの現代において、この作品が人の手によると聞き驚きを隠せない。大変繊細で美しい。実際にシャンパーニュを味わって「エネルギーがありながら、緊張感、深み、存在感、そして優雅なミネラル感があり、春のような白い花のニュアンスの香りや味わいから、デザインのヒントを得た」という。

マグナム トゥ ド ブラン エクストラブリュット バイ ローラン コランNV(シャルドネは、シュイィ、アヴィーズ、ル・メニル・シュール・オジェ、エペルネ、そして自社畑を所有するキュミエール。ドザージュ3.5g/ℓ。上品でとてもフレッシュ。白い花、白い果実、シロップ漬けの白桃などの香りが立ち上り、シルキーな口当たりで、テンションも感じられ、繊細で且つ複雑。)

実は、このキュヴェはNVと記されているが2014年のシャルドネしか使っていない。「収穫から3か月以内に申請しなければヴィンテージにはできない。シャルドネのできが素晴らしかったので、キュヴェ ジョセフィーヌに使うというアイデアも出たが、特別に取り置いておくことに決めたロットだ。4年の熟成を経て、3つのロットからロレーンが試飲して1つを選んでクリエイトした」。ラベルにもキャップシールにも裏にボトル番号が記されている希少品だ。(Y. Nagoshi)

輸入元:JALUX
https://www.jalux.com

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