サッポロビール2026年事業方針、創業150周年で製造業から「創造業」へ

サッポロビールは2026年マーケティング戦略説明会を1月16日に東京・恵比寿の同社本社で開いた。
取締役執行役員の真田久仁彦氏と上席執行役員マーケティング本部長の坂下聡一氏が説明。2026年計画はビールテイスト合計で前年比98.6%の3,901万ケース(大びん換算)で、うちビールが104.1%。ノンアル、微アルのビールテイスト飲料は102.0%、RTD合計105.1%。また金額ベースでワインが95.1%、スピリッツ合計は101.3%を目指す。

真田取締役はまず、同社が9月で創業150周年を迎えることについて触れ、「前身の開拓使麦酒醸造所開業の1876年から、1890年発売の『恵比寿ビール』は1977年から復活発売、1977年発売の『サッポロびん生』は1989年に愛称『黒ラベル』を正式ブランド名とするなど、時代に合わせてブランドの魅力を再定義しながら今に続くロングセラーブランドとなっている」と150年の歩みを紹介。「その変革はサッポロビールそのものも同じで、お酒を造って売る“製造業”から、コミュニティを創造し顧客価値を生み出す“創造業”へ舵を切る」と話した。
150周年記念として、限定商品「SAPPORO PREMIUM BEER 150周年記念デザイン缶」を12月に発売する。海外で展開している同商品の限定デザイン缶を、日本を含む世界各国で発売する予定で、「グループ会社が一つとなり“One SAPPORO”として取り組む」方針を示した。
■「黒ラベル」「ヱビス」に集中
坂下本部長はマーケティング戦略について説明した。酒類人口が減少するなかで単身世帯増加や孤独・孤立の拡大などの生活課題や重視ポイントが大きく変化するなかで、消費の多様化や体験重視の傾向を踏まえ、ビールへの取り組みをさらに強化する戦略を策定。「中長期で製造業から創造業の変革を図り、“新・体験創造”カンパニーを目指す。ビールの魅力化と新しい“お酒”の創造による顧客数の増加と顧客接点の最大化を図る。体験価値の向上と体験接点の増加により“情質価値”を創造する」方針を示した。注力商品は、酒税改正に向け「黒ラベル」と「ヱビス」に集中し、近年で最高規模の投資を実施。RTDは既存商品に加えて新商品を発売し、市場活性化に貢献する。
なお、発泡酒②ブランドの“ビール化”については、「具体的な方針は決まっていない。あらゆるパターンで検討している。ただ、エコノミーに注力することは考えておらず、ビールの付加価値を上げる取り組みを進める」と話した。
マーケティング新アクションとしては、「黒ラベル」では史上最大級の25か所での体験イベントを全国で開催し、大阪・梅田では銀座に続いて「サッポロ生ビール黒ラベルTHE BAR」常設店を夏ごろ開業。
「ヱビス」ブランドでは、新キャラクターに女優の見上愛氏を加えてより幅広い層にアプローチ。“共鳴&共創”をテーマに漫画家の矢沢あい氏とコラボレーションしたデザイン缶の発売や、4月に開業2周年を迎える「YEBISU BREWERY TOKYO」での特別コンテンツを用意する。
また、新たなブランド体験の場として、銀座ライオンビルに「サッポロ生ビール黒ラベル BEER AJITO」、ヱビスのブランド体験拠点(名称未定)を10月に開業予定。

真田久仁彦取締役執行役員(左)と坂下聡一上席執行役員マーケティング本部長(右)

 

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