シャンパーニュ2021年の収穫開始!

シャンパーニュ地方で、今年2021年の収穫が始まったとの報せが届いた。

昨年はシャンパーニュ史上で最も早い収穫開始だったから、それからすれば……と感じてしまうが、それでも9月中に終了するのがスタンダードになっている。

某社のセラーマスターのインスタグラムが面白く、種の熟度を見せてくれる。あぁ、なるほど!と理解できる。これも現代の利点のひとつだと思う。ともあれ、(量的には恵まれそうにないが、昨今の経済状況から考えるとちょうど良いのかもしれない)良質なワインが出来上がることを祈るばかりだ。

また、予測できない天候が何より大きな問題である。

だから、本当に急いで、大至急、気が付いた人から、地球環境を考えた行動を始めなければならないと思う。

以下、シャンパーニュ委員会(CIVC)からのリリースを。

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現在ぶどうの成熟に適した気候条件と認めているが、状況が各エリア不均一の為、手摘みの摘み取り時に調整をする必要がある。

2021年は厳しい天候条件に見舞われ、年始に12日間の霜、また雹被害、さらには春から繰り返す降雨がべと病を誘発した。

このようないくつかの不測の事態が起因し、大幅な収量減や区画または品種ごとに成熟の差が生まれた。

霜による収量の損失はおよそ30%に及び、さらにべと病により25〜30%が失われた。(編注:これでおよそ55-60%の収穫量が失われた)

雹は500ヘクタールに影響を与え、その半分は全壊となった(編注:局地的な現象)。

シャンパーニュ委員会共同会長マキシム・トゥーバル:『成熟の度合いに差がある状況を踏まえると、区域ごとに適した収穫を行うことは必要不可欠。最良の条件で収穫し、最高品質のぶどうを保証できるよう編成してゆく。』

委員会は例年通MATUりネットワークを活用し、特例がなければ区画、品種ごとに9月6日から27日までを収穫期間にすると定めた。

委員会は、例外的な気候条件はぶどうの収穫量には影響があるものの、品質には影響を与えないことを強調する。

委員会共同会長ジャン・マリー・バリエール:『シャンパーニュの人々は過酷な状況で働くことに慣れている。そしてシャンパーニュという偉大なワインを毎年造ることに誇りを感じている』

最後に、収穫人の安全に鑑み、昨年同様各セクションにおいて最良の衛生環境を整えるよう努めている。

MATUネットワークについて:栽培地域全体に分散配置した数百か所におよぶ観察ネットワーク。委員会とプロフェショナルのボランティアとで成熟の度合いをリアルタイムで日々監視分析し、最適な収穫日を定めている。本年より携帯アプリを用いてデータ収集されている。

お問い合わせ:シャンパーニュ委員会日本事務局

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