「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」が日本のワイナリーで唯一となる 世界第 33 位に選出!

ワインツーリズムに取り組む世界最高のワイナリーを選出するアワードで 2 年連続選出 「ワールド ベスト ヴィンヤード2021」で、「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」が日本のワイナリーで唯一となる世界第 33 位に選出された。TOP50は昨年から16のワイナリーが入れ替わったが、「椀子ワイナリー」は2年連続の選出となった。

 

「椀子ワイナリー」は、2003 年に長野県上田市に開園した約 29ha の自社管理畑で、「メルロー」、「シャルドネ」、「シラー」や 「ソーヴィニヨン・ブラン」など、8 種類のブドウを垣根式で栽培している。2019 年にはヴィンヤードの小高い丘の上に、 ブドウ栽培からワイン醸造まですべてを見学できる「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」を開設。「椀子ヴィン ヤード」産のワインは、日本の公式行事で採用されるなど、国内外で高い評価を得ている。

<2021年TOP50の顔ぶれ>

2021年のTOP50には、ボルドーのシャトー・マルゴー(3位)、シャトー・ムートン・ロートシルト(36位)などの歴史ある著名ワイナリーから、ロバート・モンダヴィ(40位)、ペンフォールズ(37位)など、世界を代表するワイナリーが選出されている。

<シャトー・メルシャン 椀子ワイナリーが評価された3つのポイント>

①広大なブドウ畑と大自然のパノラマを見下ろせる壮観なテラスと、ワイナリーの作業をダイレクトに見ることができる製造エリアとセラーと魅力的なワイナリーの外観と内観。製造エリアでは「重力を使ったブドウに優しいワイン造り」を行っている。

②日本最古の民間ワイン会社をルーツに持つ日本のリーディングブランドであり、勝沼、桔梗ヶ原、椀子の3つのワイナリーからいずれも素晴らしい品質とエレガンスを表現したワインを生み出しており、それぞれのニュアンスの違いも楽しむことが出来る。

③8種類の品種を栽培している広大な椀子ヴィンヤードを眺めながら、地元の食材を使ったおつまみと一緒に多様なワインを楽しむことが出来る。

<シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー長 小林弘憲氏の喜びの言葉>

「昨年に続き、今年も「シャトー・メルシャン椀子ワイナリー」が世界的な評価をいただきました。本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。今回も有名なワイナリーがたくさん選出される中、我々を選出していただき身が引き締まる思いです。これからも地域・自然・未来との共生を大切に、地元の皆さまと成長していけるワイナリーでありたいと思います。「椀子を、シャトー・メルシャンを、日本を、世界の銘醸地にしたい」という熱い思いでブドウ栽培・ワイン造りに励みます」。

 

<椀子ヴィンヤードからのトピック>

キリングループ・上田市「ワイン産業振興を軸にした地域活性化に関する包括連携協定」締結

2019年12月に締結した本協定は「シャトー・メルシャン椀子ワイナリー」を拠点とし、長野県上田市の地域課題を解決する「ワイン文化醸成」、「地域産業活性」を中心とした取り組みにより、上田市の活性化を図るため、相互に協力することを定めたもの。キリングループは、連携概要のうち「人材育成・人事交流」、「マルシェやワインツーリズムなどの地域産業」の2つを連携の柱と位置づけ、上田市とキリングループが持つビジョン・資源・ノウハウ等を掛け合わせ、未来の地域を担う若手人材の育成や、横断的な産業の取り組みを通じて、上田市の活性化に貢献していく。

未来との共生 塩川小学校の子どもたちへの取り組みとして、環境授業を行った

「ワイン産業振興を軸にした地域活性化に関する包括連携協定」の取り組みの1つとして9月3日(金)に塩川小学校の4年生を対象に、椀子ワイナリー周辺の自然についての環境教室を行った。「シャトー・メルシャン」のヴィンヤードで生態系調査に携わる、国立研究開発法人農研機構上級研究員(博士)の楠本良延先生を講師に、椀子ヴィンヤードの生物多様性について、垣根栽培のヴィンヤードが貴重な草原環境になっていることや、植物回復の活動の結果、定着している植物の種類が増えてきていることを学んでもらった。

授業の後は、校庭にある花壇に、クララという植物の植樹を行いました。草原の減少により日本中で個体数を減らし、地域によっては希少種にも指定されているクララは、実は絶滅危惧種の蝶である「オオルリシジミ」の唯一の食草です。この苗たちは1年間ここで育てられた後、椀子ワイナリー周辺のヴィンヤードへの移動が予定されている。

「シャトー・メルシャン」が、日本でしか造りえない最高のワインづくりを追求する中で、大切にしているものの一つがヴィンヤードの自然環境です。その多様性を地域の子どもたちに知ってもらうことで、貴重な自然環境を未来へとつないでいこうとしている。

「椀子ヴィンヤード」生態系調査で絶滅危惧種を多数発見。その再生・保全活動もスタート

2014年から農研機構・農業環境変動研究センターの協力を得て、「椀子ヴィンヤード」の生態調査を行なっています。2015年、2016年の本格調査では、絶滅危惧種に指定されている昆虫や植物の希少種がいくつも発見された。

この調査では、垣根栽培によるぶどう畑が良質な“草原”の役割を持ち、絶滅危惧種などの多様な生態系を育んでいることが明らかになった。“草原”は適度な人の手が入ることで最も生物の多様性を保持することができるが、今では国土のわずか1%にまで減少している。

「椀子ヴィンヤード」では、この草原と希少種・在来種を守り、増やしていくため、2つの植生再生活動を始めている。

1つは、畑の一角に場所を作り、そこで希少種を含む在来植物の定着を図る活動。畑では秋に枯れ草を刈り取るが、その枯れ草を集めて敷くことで、その中に混ざる希少種や在来種の種から豊かな草原を育てる。

もう1つは、希少種の昆虫を呼び込む試み。ワイナリーのある上田市の隣、東御市には「オオルリシジミ」という絶滅危惧種の蝶が生息している。その幼虫の唯一の餌となる植物「クララ」を「椀子ヴィンヤード」に植えることで、「オオルリシジミ」を呼び込むことを目指している。

 

「ワールド ベスト ヴィンヤード」は、世界最高峰のワイン・コンペティション「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」(IWC)を主催するイギリスの「ウィリアム・リード・ビジネス・メディア(William Reed BusinessMedia)」が主催するアワード。「世界最高のワイナリー」を選出し、世界中の旅行者にワインに関連する素晴らしい体験を提供することを目的として2019 年から開催され、今年で 3 回目となる。世界的なワインと旅行に関する約 600 名の専門家が、ワイナリーでのツアー内容、テイスティング、雰囲気、ワインの 品質、食事、スタッフ、景観、コストパフォーマンス、名声や立地など多岐にわたる基準において、過去 5 年間に訪れ たすべての地域から 7 つのワイナリーを投票する。こうしてノミネートされたワイナリーの中から、ベスト 50 が選ばれる。 2021 年は、2000 以上のワイナリーがノミネートされた。

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