- 2022-8-5
- Wines, アルゼンチン Argentina
弊誌3月号のWANDS BUYER’S GUIDEで、アルゼンチンのマルベックをテーマにした。
テイスター一同驚いたのは、かつてのアルゼンチン産マルベックの印象から大きく変化していたことだ。
各国のワイン界ではすでにアルゼンチンはイメージチェンジを終えていることもわかった。
まだ現地には行けないができる限りの情報を収集し、アルゼンチンワインがどのように変化しているのか探求する。
Special Thanks to: Embassy of the Argentine Republic in Japan, Wines of Argentina
アルゼンチンワインの今、そして今後の展望
アルゼンチンワインと言えばマルベック。色が濃く凝縮した赤ワインのイメージが強かった。しかし、すでにアルゼンチンではより冷涼な土地での栽培が進んでいる。赤ワインはエレガントなタイプが増え、多様化し、白やロゼワインにも注目が集まり始めている。ワインズオブアルゼンチン会長への取材や各種資料により、現状と今後の展望の把握を試みた。
取材・文 名越康子
アルゼンチンワインの近年の変化
アルゼンチンは、多くの移民を受け入れてきた歴史がある。とくに 19 世紀にはイタリアとスペインからが多く、彼らがワイナリーを興すと同時にワイン文化をもたらした。だから、アルゼンチンは生産国であり消費国でもある。その結果、長年に亘り自国で造ったワインをほとんど国内で消費してきた。例えば 1970年代まで一人当たりワイン年間消費量は約90lだった(今は約28l)と言う。ちなみに牛肉の消費量は90kg(同55kg)だった。しかし、1980年代になると民主化と自由化の波により輸出入が盛んになった。1990年代になると他国からの投資によりビールなども造り始め、ワインの消費量が減少した。そのため、新たな販路を求めて海外への輸出を考える時代が到来した。
続きは、WANDS 7-8月号
【特集】カリフォルニア ローダイ/新トレンド 多様な世界のスピリッツ/アルゼンチンワインの”今”を探る
をご覧ください。
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