「2014年は日本市場の重要性を再認識した年だった」CIVCのペラン総局長

2104年は対日輸出量が1042万9638本(86万9136本、前年比7.8%増)と、初めて1000万本を超えた記念すべき年となった。また、出荷数量ベースでは日本はフランス、英国、アメリカ、ドイツに次いで第5位の市場だが、金額では2億1400万ユーロ、前年比21%増とドイツを抜いて第4位となった。

 

日本におけるシャンパーニュ市場の特徴はプレスティージ・キュヴェの比率が高いことで、数量ベースでのシェアは10.8%ながら、金額ベースでは27.5%となっている。世界的に見ると、プレスティージ・キュヴェの比率がもっとも高いのはアラブで29%となっているが、日本はこれに次いで高い。ちなみに、香港は27%、米国は21%となっている。

 

もう一つの特徴は、日本に輸出している造り手の数が多いこと。メゾン(ネゴシアン・マニピュラン)が148、栽培農家(レコルタン)が285、そして協同組合が23、計456軒が輸出している。ちなみに、英国は367軒、米国は462軒だが、レコルタン・マニピュランの数ではフランスに近接するベルギーを除き日本が世界一となっている。日本は一人あたりの消費量では少ないものの、グルメが多く製品を熟知しているという点においてシャンパーニュにとって理想的な市場だと考えている。(M.Yoshino)

 

つづく/これ以降の内容 <2015年市場展望> <AOC見直し作業> <ユネスコ世界遺産登録> <環境保護> につきましては、「ウォンズ」本誌「6月号」をご覧下さい。WANDS本誌の購読はこちらから

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