「農民としてのワイン造り」を続けるバローロのエリオ・アルターレを右腕のチョー・テスが解説

葛飾出身のチョー・テスは、2003年にイタリアに渡り醸造学を修め、その後エリオ・アルターレに足繁く通った。その結果2009年から正式に、エリオ・アルターレの一員として醸造にも携わることになった。今ではおよそ畑もセラーも任されているというチョー・テスが、テラヴェールの招聘で帰国し「私は葡萄畑の翻訳者だ」「ワイン造りは、規則がないところが唯一の規則だ」といった、アルターレの名言と共に彼らのワインを解説した。

 

<リグーリアの白ワイン>

観光地として名高いリグーリア州のチンクエテッレで、2008年から白ワインも造っている。アントニオ・ボナンニと共同で「カンポグランデ」という名のワイナリーとしての「チンクエテッレ2012」は、5,000本ほどと少量だ。2.5haの畑で、葡萄品種はボスコ80%とアルバローフ20%だ。

かつては1500haほどの葡萄畑が存在したというが、観光業が盛んになったことと、あまりの急斜面のため栽培コストがかかることから畑が激減したようだ。今では合計でも100haに満たないという。

色がとても濃く、酸化熟成した色と香りがした。ドライフルーツのアプリコット、洋梨やオレンジピールの香り、そして酸と収れん性、塩味なども感じられ、舌をつかむような印象に残る味わいだった。

「昔は、収穫してそのつど醗酵槽に入れていたから、もっと酸化して色が濃かった」が、彼らはステンレスタンクにて12℃で低温マセレーションを4日間行っているという。食事を必要とする白ワインだ。

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<3つのランゲ・ロッソ>

エリオ・アルターレは「バローロ・ボーイズ」の一人だから、もちろんバローロがメインなのだが、ランゲ・ロッソも面白い。

春からずっと成長の進行が早く、収穫時期にも雨がほとんど降らず理想的な収穫ができたという2011年を試飲した。いずれも、新樽100%でマロラクティック醗酵から18か月熟成させたもの。

「ラリジ」は、1948年植樹のバルベーラ100%。ラ・モーラのアルボリーナ畑最上部の区画で、82年からバリックを用いて93年まではヴィノ・ダ・ターボラとして出荷していた。しっかりした色と香りで、凝縮してハツラツとしている。厚いがあり、酸もタンニンも豊かで、まさに新しい姿のバルベーラだ。(つづく)

(Y. Nagoshi)

つづき <3つのランゲ・ロッソ><エリオ・アルターレの方針> につきましては、WANDS ウォンズ 5月号をご覧下さい。ご購入・ご購読はこちらから。

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