【産地徹底取材】南アフリカ後編 寒流と暖流の恵み

地球最古の土壌に育まれ、彼方の人々を驚かせた優良児たち。 南アの星は大航海の喜望峰から東西をわたり、今や世界の舞台に立っている。 造り手も独創に富んで多彩。そのワインは人を惹きつけてやまない。

取材・文 宮田 渚 協力:南アフリカワイン協会(Wines of South Africa)

 

2022年10月、南アフリカで開催された見本市「ケープ・ワイン2022」。後編となる本稿では、西ケープ州の2地域7産地をレポートする。西方の沿岸地域と南方のケープ・サウス・コースト地域だ。ともに海風の影響が強い。暑く乾燥した地中海性気候、というイメージが強い南アだが、海寄りには冷涼な地域もあって、そこに適した品種が秀逸なワインを生み出している。喜望峰を思い浮かべよう。あの岬の沖で、南極海発のベンゲラ寒流と熱帯発のアガラス暖流がぶつかって寒暖入り混じる微気候が生まれ、その効果が、南アのワインを世界の舞台に送り出している。加えて、数億年前から形成された複雑な土壌の効果も注目される。小地区はバーグ(山)やヴァレー(谷)の語が付く名称が多く、入り組んで高低差のあるダイナミックな地形を物語っている。

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