WANDS BUYER’S GUIDE 新世界との競合激しいマイナー・アペラシオンのブルゴーニュ赤

ブルゴーニュ・ワインの価格高騰が著しい。とくにジュヴレ・シャンベルタンやヴォーヌ・ロマネなどの特定銘柄は、もはや庶民が手を出せない価格になっている。では、ふだんあまり顧みられない、マルサネ、フィサン、モンテリー、オーセイ・デュレスなどマイナー・アペラシオンのワインはどうか。ゲストテイスターとして銀座「レカン」のシェフソムリエ、近藤祐哉氏を招き、マイナー・アペラシオンのブルゴーニュ赤について考察する。

構成 柳 忠之

名越康子(以下、名):マイナー・アペラシオンでも「さすがブルゴーニュ」というワインがあった一方、造り手の気概が感じられないワインもありました。
柳忠之(以下、柳):思いのほか、ばらつきが大きかったかな。
近藤祐哉(以下、近):今回はとくに良かったのはコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ。区画の明確なワインほど個性がはっきりしていました。マイナー・アペラシオンでも真剣に向き合い、良い造り手を見つけていく。そういうことがソムリエに求められていると感じました。
井黒卓(以下、井):それには売れる説明を付けてあげることが必要ですよね。新世界でピノ・ノワールを造っている人たちが、ワインのスタイルに応じて、ジュヴレ・シャンベルタンやシャンボール・ミュジニーに例えるように、マイナー・アペラシオンもよりメジャーな産地に例えるととわかりやすいのでは?(続きは本誌に掲載)

 

続きは、WANDS 5-6月号
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