「オレゴン・サイダー・ウイーク Japan」6月16日〜26日、現地オレゴン州ポートランド市の第5回イベントと同時開催。

アメリカで「グルテン・フリー」を求める人にも大人気というリンゴの発泡酒「サイダー」(フランスのシードル)フェアが、日本全国各地で飲食店を中心に開催される。

 

青山学院大学近くにあるnavarre(ナヴァー)は、ポートランドでベストレストランに選ばれた店の日本支店で、6月16日〜26日に行われる「オレゴン・サイダー・ウイーク Japan」のキックオフ会が開催された。

 

20種類近いリンゴの発泡酒を試飲するのは初めてで、飲むべき順番もわからない。ともあれ、わざわざ現地から来ていた生産者「ツータウンズ 2 TOWNS」の2種類を比べてみることにした。

「ブライトサイダー Bright Cider」 名前の通り、光沢のある色合いで、クリーンな香りでフレッシュなリンゴ果汁を思い起こす香りと味わいだった。

「アウトサイダー Out Cider」 一瞬、いわゆる道から外れたアウトサイダーを思い浮かべたが、そういう意味ではなかった。「アウトサイド」屋外の雰囲気を満喫できるような、との意味合いだった。無濾過で仕上げてあり、より自然に実るリンゴそのものに近い、という感触だ。見た目も濁りがあり、味わいもソフトでコクがある。

 

どちらも手造りの「クラフト・シードル」というカテゴリーに入る。違いは「ブライトサイダー」が濾過済みで、「アウトサイダー」が無濾過というだけなのか、尋ねた。すると、リンゴの種類も酵母も違うという。なんだかワインのようで面白くなってきた。

 

前者は、青リンゴのNewtown Pippinを中心に数種類をブレンドしている。Newtown Pippinは、クリスプで酸が高く、トロピカルフルーツのアロマが特徴だという。そこで酵母は、そのトロピカルフルーツの香りを華やかしてくれる白ワイン用酵母を使っているのだ。

後者は、黄色から赤色の果皮をしたJonagoldを中心に、やはり数種類ブレンドしている。Jonagoldは、日本でも生食用で売られている品種だと思うが、リッチな味わいが特徴だという。ところが、こちらについてはやはり白ワイン用酵母を使用しているが、詳細は「企業秘密」ということで教えてもらえなかった。

ちなみにこの「ツータウンズ 2 TOWNS」では20アイテムも造っていて、中には小樽で醸したものもあるようだ。

 

オレゴン州と言えば、もちろんワイナリーを思い浮かべる。オレゴンのピノ・ノワールは実に素晴らしい。しかし、ワイナリー数600に対し、クラフトビールの醸造所は200を越え、その美しい環境と職人気質を基盤に「オレゴン・サイダー」が脈々と生まれてきたようだ。

 

まだ日本に輸入されている銘柄は少ないが、このフェア期間だけの限定品も来ているようだから、「サイダー」好きにはまたとない機会になる。

辛口から甘口まで。さっぱりしたタイプからふくよかな系まで。フレッシュなリンゴに近いものから熟成感のあるタイプまで。一口に「オレゴン・サイダー」と言っても、色々な香りと味わいがあるようだ。ちょっぴり味見をしてから、あるいはあらかじめタイプを聞いてから注文するのがよいかもしれない。(Y. Nagoshi)

「オレゴン・サイダー・ウイーク Japan」参加店は以下の通り。画像をクリックすると拡大して見れます。

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