キリンビールは「絶好調『氷結無糖』新商品&2024年戦略発表会」を2月26日に都内で開催した。
この10年で2倍の市場規模に拡大しているRTDの、なかでも急成長を遂げている“無糖チューハイ”に注力。3月5日には「キリン氷結無糖 ウメ Alc.7%」を期間限定で発売している。
マーケティング部RTDカテゴリー戦略担当カテゴリーマネージャーの松村孝弘氏が現在のRTD市場動向を説明した。2023年は無糖商品の伸びや食中酒需要の定着などで2年ぶりに伸長し、10年前の2013年から約2倍に拡大。2023年10月の酒税改正を追い風に中期的な成長を見込んでいるという。
そのなかでキリンビールのRTD戦略は、「『氷結』をはじめとする強固なブランド体系の確立と、『上々』『麒麟百年』など新価値を創造する事業・ブランドの着実な成長という2本柱にチャレンジする。なかでも、伸長する“すっきり甘くない”ニーズに対する提案の更なる強化、変化するお客様ニーズを捉えながらブランドの本質価値を磨く進化に取り組む」と述べた。
「氷結」は同社RTD出荷量の68%を占める主力ブランドで、なかでも「氷結無糖」は2020年発売から3年連続で販売数量を更新し、2023年には同社RTD売上げ№1ブランドにまで成長。特にビール類とRTD併飲層を広げ、市場では商品名に“無糖”を掲げるチューハイが増えるなど市場をけん引している。
ただその一方で、非飲用者からは「飲みにくそう」「味気なさそう」という根深い先入観があることから、そのイメージを打破する“新しいおいしさの提案”をこれから展開する。
第一弾として「氷結無糖ウメALC.7%」を3月5日から限定発売。定番の柑橘フレーバーとは一味違う新しい味わいの提案。松村氏は「梅らしい華やかな香りと酸味とほのかな旨みが絶妙に感じられ、すっきりゴクゴク飲めるほかにはない味わい」と述べた。
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