「獺祭」蔵元の旭酒造が「最高を超える山田錦プロジェクト」表彰式 海外意識し酒質磨く

日本酒「獺祭」蔵元の旭酒造は、酒造好適米「山田錦」の独自品評会「最高を超える山田錦プロジェクト2022」の表彰式を1月17日に東京・帝国ホテルで開催した。
第4回目となる今回は、過去最多となる90以上の農家からの応募があり、旭酒造が求める酒米として最も優れた山田錦を生産した熊本県阿蘇市の「農事組合法人 水穂やまだ」がグランプリを受賞。準グランプリには滋賀県の「下八木営農組合」が選ばれた。
 グランプリ受賞米は市場価格の約25倍に相当する60俵3,000万円、準グランプリは同1,000万円で旭酒造が買い取り、日本酒を製造する。
過去2回、この優勝米を使用して造った「獺祭」をサザビーズオークションに出品し、2022年9月のニューヨークオークションで1本115万円、2022年11月の香港オークションでは84万3750円で落札されている。
今審査会では審査基準を、従来の「心白の大きさ」から、「心白が中心に小さくしっかりしていること」に変更したのが大きなポイント。桜井一宏社長は「審査基準を変えてまで、高精白に適した酒米を選ばせていただいた。この特徴を100%生かすため、ぎりぎりまで磨き、最高においしい『獺祭』を追求する」と話している。
表彰式のトークイベントでは、日本ソムリエ協会常務理事を務める森覚ソムリエ、Zumaドバイで日本酒のヘッドサケソムリエを務める浜田竜二氏ほか英米の有力店のソムリエ、バイヤーが出席し、海外における日本酒のステータス、販売の可能性など現地事情を話した。

 

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