- 2024-12-12
- NEWS, Others, Whiskey & Spirits
- 日本洋酒輸入協会, 輸入記者会, 輸入酒業界重大ニュース
輸入洋酒担当記者で構成する輸入記者会(8社)はこのほど、「2024年輸入酒業界重大ニュース」として次の項目を選定した。
〇コスト増で輸入酒値上げ続く
〇欧州異常気象でワイン生産量に影響
〇ブルゴーニュ、シャンパーニュ高騰で代替提案加速
〇テキーラ市場活性化
〇アイリッシュウイスキー伸長
〇海外生産者と共同開発品増える
〇ビール会社、ワイン事業縮小
これを受けて日本洋酒輸入協会は4日に東京・京橋モルチェで年末会見を行い、磯野太市郎理事長が一年を振り替えるとともに、協会の活動状況などについて概要次のように話した。
2024年は飲酒に関するイベントも各地で盛んに開催されるとともに、コロナ禍の意識も薄れ、インバウンド需要もあり、外食産業の売上げも伸びていると聞き、業務用が中心である輸入洋酒を扱うものとして大変喜ばしく思う。一方で物流問題への対応やアルコールと健康の問題など、引き続き留意していく必要がある。
輸入洋酒の現状は、一時期と比べ落ち着いてきてはいるが、円安、資材費用や輸送費の高騰が商品価格に影を落としている。洋酒の輸入状況は1~10月累計値で見て輸入数量が前年比約1%減、コロナ前の2019年との比較では約14%。金額は19年比で約30%増だが、これは単に円安、資材の高騰、輸送費増大の影響で増加しているにすぎず、複雑な国際情勢も絡み輸入品のコスト増は続くと懸念される。
日本洋酒輸入協会としては果実酒の減税要望、製造ロット番号削除品への法的措置の実現、4月3日「輸入洋酒の日」を通じた情報発信などに取り組んだ。
これからも継続して、酒類業界が抱える課題に対し、他団体とも協力しながら業界発展に寄与していく。
最近のコメント