オジェのレコルタン・マニピュラン「ジョゼ・ドント」

主にイタリアワインを取り扱うアビコが、コート・デ・ブランの特級オジェに拠点を置くレコルタン・マニピュラン「ジョゼ・ドント」の輸入を開始した。

栽培家だったジョゼ・ドントは1974年から自社でも瓶詰めを始めたが、今でも収穫の一部は大手メゾンなどに販売している。畑はオジェを中心に、メニル・シュール・オジェとセザンヌにもあり、合計で6haほど。セザンヌの畑では、ロゼ用のピノ・ノワールを栽培している。年間生産量はおよそ3,500ケースとなる。

Brut Blanc de Blancs NVは、シトラスや洋梨、白い花などが立ち上るピュアな香りで、フレッシュでミネラル感もしっかりしているが全体に優しい食感でエレガント。

Mes Vieilles Vignes 2009は、オジェで1949年に祖父が植樹した単一畑もので500ケースのみ生産。ジョゼ・ドントのプレステージ・キュヴェにあたる。ドザージュ約6g/l。トーストや少しドライな柑橘類などが香り、ふくらみがある。味わいも広がりがあり、なめらかながら、芯はしっかりしている。

栽培は、化学的な物質はなるべく使わないサステイナブルで行なっている。圧搾機は、昔ながらの垂直式の圧搾機を使用し、プレステージ・キュヴェは一番搾りのみ。

芽かきや選果により収穫量を抑えたり、なるべく遅く収穫するという方針が、オジェ主体のブラン・ド・ブランながら、ソフトな側面を醸し出しているのかもしれない。(Y. Nagoshi)

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