シルヴァーオーク&トゥーミー 重鎮が揃って来日

カリフォルニアの上質なカベルネ・ソーヴィニヨンに特化した「シルヴァーオーク」と、その姉妹ワイナリー「トゥーミー」に関わる豪華なメンツが揃って来日した。ご一行のまとめ役は、1986年から家業に参画した2代目で現在オーナーを務めるティム・ダンカンだ。

 

<シルヴァーオークはさらに進化>

シルヴァーオークは、ティムの父レイ・トゥーミー・ダンカンが1972年に醸造家のジャスティン・メイヤーとともに設立したワイナリーだ。カベルネ・ソーヴィニヨンこそ人生だとして、このひとつの品種を主体としたワイン造りに邁進した。今でも「アレキサンダーヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン」「ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン」の2銘柄だけを造っている。

本国で絶大な人気を誇るシルヴァーオークのコンセプトは、リリース直後から楽しめて瓶熟成も可能なワイン造りで、熟成にはアメリカンオークしか用いない。そのため、A&K  Cooperageという会社を所有しているという念の入れようだ。

しかし、ティムは「建設中のアレキサンダーヴァレーの新醸造所が今年から使えるようになる。これまでの設備は92年に来たワインメーカーが揃えた白ワイン的な造りを始めた時のままだ。今度は赤専用に完備する。加えて今年から新たに2箇所の畑の葡萄も加わる。だから、さらによくなる」と、最高のワインができるのはこれからだ、という。

シルヴァーオークで、ジャスティン・メイヤーの後を継ぎ1994年から2016年まで醸造長を務めたのがダニエル・バロンだ。1981年後半から数年間シャトー・ペトリュスとドミナスで、ジャン=クロード・ベルエのもとで仕事をした人物だ。(Y. Nagoshi)

つづきの <トゥーミーで夢のタッグを> <ジャン=クロード・ベルエのメルロ感> につきましてはWANDS 2017年7&8月合併号をご覧ください。 ウォンズのご購入・ご購読はこちらから  デジタル版もできました!

トップ画像:オーナーのティム・ダンカン(中央左)。コンサルタントのジャン=クロード&ジェフ・ベルエ父子(右の2人)、前ワインメーカーで現在コンサルタントのダニエル・バロン(左)。

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