INTERVIEW/アガベ100%テキーラ日本上陸 カクテルベースの広がりに期待

―『ドン・フリオ』『パトロン』など、スーパープレミアムテキーラの広がりは。

テキーラは原材料、製造工程、樽熟成の違いなどによって、味の幅が広いのが特長です。もちろんワインやシングルモルト、バーボンなどもそうですが、その面白さに気付いているのは、外国人や外資系に勤めている人たち、また、海外のトレンドに敏感なモデルやセレブリティの方です。そうした方が多く住んでいる六本木・麻布地区では、テキーラやメスカルの専門バーが増えています。「アガヴェ」「マヤウエル」「エル・フジヤマ」「ヒカラ」に続いて、最近「ラカトリーナ」が開店したので5軒目となりました。これから東京オリンピックの開催に向けて、こうした動きがさらに加速して来ると思います。

 

―オーガニックテキーラについては。

テキーラの独特の甘い香りはリコリス香といわれます。これは原料となるアガベ(竜舌蘭)の糖分であるフルクトースに由来しています。日本人は甘さに対する感受性が豊かなので、テキーラの魅力を理解した人たちは、さらにその違いを楽しむ傾向があります。オーガニックテキーラでは、このリコリス香がさらに強調されるので、最近では、『ドン・アルバロ』だけでなく、『サウザ』から『同スリージェネレーション プラタ』がリリースされるなど、今後、品揃えが増えそうです。

海外ではチビチビと飲む“シッピングテキーラ”がキーワードになっていますが、日本でもやっとテキーラが他のお酒と同じように香りを楽しみながら味わえるお酒だと気づき始めた人たちが増えているからだと思います。

 

―今後の協会活動は。

マエストロは1800人を超え、現在ではプロのバーテンダーの方が半分以上を占めています。このため、より専門的なレクチャーが必要となっています。一方、最近では企業の福利厚生の一環として、従業員向けのセミナーの依頼もあり、裾野が広がっていることを実感しています。現在、マエストロの講座は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、熊本、沖縄で定期的に実施しています。今年は四国でも開催予定です。近くSNSにアプリを立ち上げて、協会からの情報発信を強化する予定です。

(A. Horiguchi)

WANDSメルマガ登録

1

2

関連記事

ページ上部へ戻る