
レミー・コアントロー・ジャパンは、9月13日、東京・天王洲TMMT で、バーテンディング・チャレンジを開催した。優勝者は、2018年10月22日~25日にマレーシアでアジア・パシフィック地区の代表が競うラ・メゾン・コアントロー2018 アジアファイナルに日本代表として出場する。
テーマは「テロワール、人々、時間」。この3つがリンクして初めてレミー・コアントローグループの製品が生み出されると考えるからだ。今回のバーテンディング・チャレンジは、このテーマを基に3つのチャレンジが行われた。
まず書類審査によるチャレンジは、「コアントロー・マルガリータ・チャレンジ」。テーマは「時間」。今年がマルガリータ生誕70周年であることから、コアントローや自身の過去または未来を反映させて創作したマルガリータのレシピを提出。審査を通過した9名が、この日ステージに集結して技を競った。
最初に行われた「レミーマルタンXOチャレンジ」のテーマは「人々」。400種の原酒からなるレミーマルタンXOと自分自身を重ね合わせたプレゼンテーションを行う。自身の可能性、個性、ヴィジョンを掘り下げながら、スピリッツと「人々」の重要な関係性を表現する。
続いて、書類選考を通過したカクテルを実際にステージ上で作成する「コアントロー・マルガリータ チャレンジ」。
これら「人」「時間」をテーマにした2つのチャレンジからトップ3を選出した。奥西敏宏さん( 京都府minibar)、齋藤隆一さん(東京都 TRUNK(BAR))、中根庸介さん(東京都 京王プラザホテル メインバー ブリアン)の3名が、最終審査のシークレット・チャレンジへと進んだ。
最終チャレンジは直前まで題材があかされない。また選にもれた6名もくじ引きで3チームに分かれ、トップ3のサポートに回るチーム形式が取られた。
シークレット・チャレンジの題材は、アジアファイナル2018 の開催地の「マレーシア」。3つ目のテーマである「テロワール」をふまえ、用意されたタブレットでマレーシアの気候、風土、文化、食材などを調べ、それぞれの心に描くマレーシアをカクテルに反映させることが重要だ。
カクテルのベースには、ブルックラディ蒸留所のウイスキー「ブルックラディ」「ポートシャーロット」「オクトモア」、プレミアムジンの「ザ・ボタニスト」、コニャック「レミーマルタン」、バルバドス島産のラム「マウントゲイ」のいずれかを使用することが義務付けられた。情報収集、用意されたマレーシア食材の中から材料の選定、下準備、カクテルの構築などの作業をチーム内で分担。制限時間内に試作品を完成させ、ステージ上でカクテルを3杯作成し、客役の審査員に提供する。チームワークも審査の対象となる異例のチャレンジだが、バーテンダー同士が意見を交換し一つのものを作り上げる、またとない体験の場ともなった。
ブランドの理解、独創性、作品のクオリティ、技術、マレーシアのテロワールの理解、コミュニケーション力、プレゼンテーション力が試される。3つのチャレンジを終え、チャンピオンの座を勝ち取ったのは、中根庸介さん。(K.Hosogai)
つづきはWANDS 2018年10月号をご覧ください。
10月号は「日本ワイン・秋編」「ウヰスキーの新しい時代」特集です。
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